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1980年代、多くのビジネスがランチタイムにファミレスを利用していたような気がする。そして、外回りの途中に少々のんびりした時間を過ごしたいと考える営業マンにとって、ファミレスはパラダイスだったような気がする。ところが、そんな素敵な時代は泡のごとく消え去り、時は流れた。今どきのビジネスマンは、時間にも懐具合にも余裕がなくなってしまった…。
「ランチタイムの過ごし方が大きく変わった要因のひとつに、飲食店の多様化があげられると思います。牛丼チェーンやラーメン店、うどん、寿司、焼き肉、ワンコインランチなど選択肢が増えました。80年代当時にはここまでの数はありませんでしたよね。しかも皆さんも努力されていて、おいしいものを安くご提供されている。"なにもファミレスで食べなくても良い"と思われる時代になってしまったのです」と指摘するのは、ロイヤルホストの総括料理長である西田光洋氏。確かに80年代にはコンビニすらここまで充実していなかった。インターネットが普及し、ビジネスマンがスマホの画面とにらめっこするようになった。世の中が便利になればなるほど、ランチタイムにも余裕がなくなったような気がする。
「ビジネスマンの方々も忙しいですよね。ですからお昼も手軽に済ませてしまう。言い方を変えれば、食事をないがしろにしている部分もあると思います。食事は人が死ぬまできちんと付き合っていかなくてはいけないこと。食事を疎かににするのは、生きていくことを疎かににしているようなものであって、一食一食を大切にすることは、仕事と同じくらい重要なことだと私は考えます」
特にビジネスマンにとってのランチは重要な意味を持っていると西田氏は言う。
「諸説あるかと思いますが、多くのお医者様が"夕食は軽くて良いが、昼はしっかり食べたほう"がいいとおっしゃる。朝は時間がありませんし、夕食はお酒を飲んだり、接待や恋愛、家族と過ごすコミュニケーションの時間です。そう考えると、実は一日三食の中で、即時としっかり向き合えるのは昼しかありません。ランチタイムは働いている方々にとって、午後の仕事に備えるためのエネルギーを蓄え、身体を作っていく大切な時間です」
確かに時間がないのかもしれないが、人気店で並ぶ時間を考えれば、時にはゆっくりランチタイムを過ごしてみるもの良いかも。海外ではランチタイムを長くとる習慣もあることだし。そう考えれば、"ファミレスでランチ"という選択肢だって再び上位にあがってくる。しかも、イマドキのファミレスのランチは、かなり進化を遂げている。

ロースハムと玉子のサラダ 若鶏のグリルトマトソース〜カチャトラ風〜
あつあつ鉄板 和風ハンバーグランチ
チキンのジューシーグリルランチ〜バター醤油ソース〜

「私どもロイヤルホストでは、2種類の日替わりをはじめ、パスタ、バリューランチなど、ラインナップの充実を図り、がっつり食べたいビジネスマンの方々のご要望に応えてきました。一生懸命に働いている方々が満足感を覚え、午後も頑張ろうという気持ちになっていただけるボリューミーなランチが好評です」
しかも、単に"がっつり食べて満足"するだけで終わらない。単品料理とは違って、しっかり栄養バランスも配慮されている。そこがまたファミレスランチの利点だ。しかもフルコースを提供する専門店とは違って、手軽に食べることができるのもありがたい。
「身体に良いと呼ばれる食べ物は、世の中にたくさんありますが、野菜をたくさん食べることは、特に働き盛りの世代の方々にとって大切だというのははっきりしています。そこで、私たちはがっつり食べるお料理にもしっかりお野菜をつけています。メインとサラダが同じくらいの量である"日替わりサンシャインランチ"は健康を意識したビジネスマンの方々の支持を集めています」
しかもロイヤルホストでは、店舗にコックを配備し、店舗で仕込んで、衣をつけて店で焼く。工場でできたものを温めるだけで出すようなことはしない。ひと手間へのこだわりが昔からあるという。
「食材選びについてもそう。一番良いものを使うという思想が根付いています。例えば、味は若干落ちるけれども安く出せるものと、少々値は張るけれどもおいしいものがあったら、当社ではいつも、旨い方に軍配があがる。一番美味しいものをそれなりの値段で提供しようという考え方があるので、どうしても若干、他店よりお高いイメージがある…商売が下手なんですよね」
しかし、専門店レベルの料理が、この価格帯で味わえるという手軽さを考えれば、コストパフォーマンスはかなり高い。特にディナーメニューには、それが顕著に表れている。
「ディナーメニューも現在、拡充を図っていますが、特に野菜料理には力を入れています。"スモークサーモンと野菜の自家製テリーヌ"は、チェーンのレストランチェーンでご提供するレベルでないほど手がかかっていますが、お値段は抑えめ。主力の肉料理も人気ですが、特にステーキは自慢の一品。ステーキ専門店でも使用しているアンガス牛の中でも、トップクラスの品質を持つ"サーティファイドアンガスビーフ"を使用。専門店に引けを取らないクオリティを要するお料理をバラエティも豊かにご用意しています」
ステーキを食べたい人にも和洋食を食べたい人にも対応できるし、しかもキッズも喜ぶ。世代を超えた誰もが、自分の気分に合わせて料理をチョイスして楽しめる。それが一つお店で完結するというのがファミレスの醍醐味だ。

「ファミレスの料理は、ある種ビジネスマンの"おふくろの味"のような、そんなことがいえるのではないでしょうか」と語るロイヤルホスト総料理長の西田光洋さん。

そもそもロイヤルホストといえば、日本にファミレスを持ち込んだ第一人者として、これまで業界をけん引してきた。次々に画期的な"フェア"を展開してきたのも記憶に残っているはず。筆者個人的には、毎年夏に実施されるカレーフェアは衝撃だったし、今では日本の夏の風物詩のひとつとして定着している感がある。
「カレーフェアも今年で35年目を迎えました。まずは皆さんに知っていただきたい。食文化を紹介したいという思いがありました。遡ること37年前にはイタリアフェアは実施したのですが、まだ日本にアルデンテという概念がなかったため、お客様から"ゆであがってない"とクレームがきた、そんな時代もありましたね」現在は、イタリア料理店はものすごい数に上っているが、40年近く前は、東京に数軒しか存在しないような時代。かなり先進的な試みであったに違いない。
「2013年冬から"Good JAPAN"というフェアをスタート。これまで多くの海外料理のフェアをやってきましたが、国内のことをどれだけ知っていたかと振り返り、地域の食材をつかったお料理を通じて、生産者の方々思いをもう一度きちんとお客様に紹介できる場を設けようと考えました」
ファミレスの魅力。それは、日本人がどこか思い描く外食の"おふくろの味"のような、郷愁を誘うようなもの。自分が子供の頃に食べたハンバーグ、カレー、オムライス…そして、楽しかった家族との時間…。世の中が便利になったにも関わらず、忙しくて時間がないビジネスマンが立ち返るべき場所なのかもしれない。

■取材協力
ロイヤルホスト株式会社
http://www.royalhost.jp/

■取材協力

ロイヤルホスト株式会社
http://www.royalhost.jp/

 

プロフィール 【伊藤秋廣(A.I.Production)】
年間300人超の実績。ビジネスパーソンからドクター、アスリート、文化人、タ レントまで幅広く対応するプロ・インタビュアー。対話の中から相手 の“哲学” を引き出す力に定評あり。ライティング専門プロダクション 「A.I.Production」を運営する。
http://www.a-i-production.com/

 

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