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秋の行楽シーズンを迎え、ドライブに出かけようと考える人も多いかと思う。安全運転のためには、こまめな休憩が必要だが、そんなときに利用するのが、高速道路のSA、もしくは一般道に面する「道の駅」であろう。
「『道の駅』は、国土交通省により登録された施設で、1993年に103駅からスタートしました。駐車スペースがあり、トイレがあって、さらに地域情報が発信できるスペースがあるというな条件のもと、各自治体が登録申請して開設するものです」というのは、「道の駅 旅案内 全国地図」の編集長でもあり、その道の達人としても知られている守屋之克さん。国土交通省管轄とはいえ、税金を投入しているのは、道路に設置する部分と屋外トイレだけ。建屋は自治体が整備しているという。
「直売所であったり、地域の特産品を紹介するスペースを作りたいという地域の思惑と国の制度がマッチしたのでしょう。高速道路のサービスエリアは同一企業が運営するケースが多いのですが、『道の駅』は地域が独自性をもって、それぞれのやり方で運営しています。注目が集まったのは、その独自性が人々の琴線に触れたからであろうと思うのです」
確かに、どこにいってもすべてが同じであったら面白くない。単なるロードサイドのお土産と何ら変わらなくなってしまう。
「ここは野菜が充実しているが、こっちは海鮮が充実しているなど、様々な特色がみられるからこそ、自分の感性に合致した『道の駅』を見つける楽しみが生まれます。地域の方々も、地場の特徴をどうやって見せていこうかと、様々なアイデアが生まれてきます」
103駅からスタートした道の駅も、この10月に14駅が追加になり、なんと1,107駅にも達するという。
「毎年、30〜40駅のペースで増え続けていますが、一概にお客さんが来るからという安易な理由で増やしているわけでありません。最近は、役場に隣接して新設され、地域の方々が集まるコミュニケーション拠点であったり、防災拠点として活用しようという動きが高まっています。"地方創生"というテーマのもと、地域拠点となりうる『道の駅』がどんどん登場しているのです」
地域情報が集約されているからこそ、そこにいけば、ガイドブックやインターネットでは得ることのできない周辺の観光情報や名産品が発見できる。
「『道の駅』自体を旅の目的地とするケースは少ないにせよ、"立ち寄って休憩する場所"としての機能を果たしながら、パンフレットや地図が入手できる情報収集の場としても有効活用できるのです」

そんな「道の駅」を知り尽くす守屋編集長に、今、行くべきおすすめの場所について聞いてみる。
「『道の駅』をあまりよく知らない、"初心者"の方にぜひオススメしたいのが、群馬県にある『川場田園プラザ』です。2年ほど前に国土交通省が、全国モデルとなる道の駅を全国で6つ選んだうちのひとつで、その特徴は地域の資源を生かした運営スタイルにあります。自治体が地場産品の開発、促進の後押しを積極的に行うなど、様々な取り組みを実施。その結果、多くの集客につながったという成功事例として語られる場所です」
ミルク工房、パン工房、ミート工房が用意され、もちろん野菜の直売所も用意されているうえ、敷地内に特産のブルーベリーが植えられえていて、それを誰もが自由に摘んで食べることができるという。
「子ども連れのご家族が、そこで一日を過ごしても飽きることのない場所です。ついでに寄るのではなく、いわゆる"目的地化"された『道の駅』の代表格として知られています」
B級グルメが有名な「道の駅」もあるという。
「栃木県の『もてぎ』には、この9月に京都で開催された道-1グランプリの優勝メニュー"ゆず塩ラーメン"があります。こちらも全国モデルの道の駅のひとつで、自治体が熱心に関わって、地場のものを加工して商品化する"6次産業"を得意としています。"ゆず塩ラーメン"は元々、人気商品だったのですが受賞の効果もあってか、この10月の連休には行列ができるほど反響がありました」
このような軸となるサービスがあれば、"わざわざそこに出かけまで、食べに行こう"という話になる。
「そして、"もてぎといえば、ゆずだよね"というイメージができあがれば、その先のゆずを活用した地域戦略を考えることができる。それって地域にとって、大変大きなメリットとなりますよね」
「道の駅」の歴史が感じられる場所もある。
「新潟市にある道の駅『豊栄』には"道の駅発祥の地"の石碑が立っていますが、実は諸説あります。先にお話ししたように、実際には第一号が103駅あるわけですから。他の駅も皆"うちが一番"といっています。ところがこの『豊栄』は、国主導で進めていた社会実験以前から、現在のスタイルで運営していたということです」
写真を見れば、いかにもロードサイドの休憩スペースというか、典型的な初期型「道の駅」そのもの。
「誕生以来、『道の駅』が時代に合わせて、どんどん便利に進化していきましたが、その原点を見ることができるということで、大変興味深い場所になっています」

「毎年テーマを変えて道の駅の魅力を一冊にまとめた本になっているので、ぜひこれをもって地域の魅力を探しに行ってください」という道の駅 旅案内全国地図の編集長、守屋之克さん。プライベートでも数多くの道の駅を回るという達人でもある。

これだけ便利に楽しく進化を遂げている「道の駅」の魅力を存分に満喫したい。そのためには情報収集が必要不可欠ではあるが、ネット検索ではいささか心もとない。そこで活用したいのが「道の駅 旅案内全国地図」というロードマップだ。
「一言で説明するなら、全国の『道の駅』の詳細情報を収録したロードマップです。2001年に初版が発行され、2009年に実施された高速道路料金の休日上限1000円の時期に、団塊の世代を中心に火が付きました。ちょうどその世代の方々が退職されるタイミングで、どんどんマイカーを使って遠出をするようになり、カーナビではなく、慣れ親しんだ地図を使いたいということで購入されたのですね」
初版以来、年に一回のペースで全国版が発行され、各々の道の駅の進化に伴い、自ずと情報量も増えていったという。さらには、「道の駅」のみならず、エリア紹介や温泉、観光地など特集ページを用意。毎年、テーマを変えて、読み物としての魅力的なページを用意している。
「カーナビゲーションさえあれば、今、自分がいる場所からもっとも近い『道の駅』までは案内してもらえますが、そうではなく、面でエリアを捉え、自分がこれから行こうとしている目的地の近くにどのような道の駅がある?その周りってどうなっている?と全体を見渡すときには、年代を問わず紙の地図が有効だと思うのです。地図を俯瞰することで目的地だけでなく、『道の駅』というその過程をも楽しむことができる、それこそが、多くの皆様にこの地図をロングセラーでお使いいただけている理由なのかなと思っています」
あらためて守屋編集長に、「道の駅」の魅力について聞いてみる。それは結局、地域差、すなわち、その地域の特色がどのように凝縮されているかを見て感じることに尽きるという。
「例えば、個人的には和菓子が好きなので、その地域特産ものを見比べていくのですが、面白いことに、同じような和菓子でも地域によって名前が違っていたり、味も違っていたり。さらに同じような菓子がずっと各駅においてあったのに、それがある地点からぶつっとなくなったりするのですよ。よくよく調べてみると、そこが旧国の分かれ目だったりして、一山変わると文化が変わるという現象がいまだに残されているのですよね。そういったことを面白がっていただくもの良いかもしれません」
「道の駅」には、その地域の魅力があますことなく凝縮されている。だからこそ、"わざわざ"立ち寄って感じてほしい、まだまだ地方も面白いぞと。

■取材協力
株式会社ゼンリン
http://www.zenrin.co.jp/

■取材協力

株式会社ゼンリン
http://www.zenrin.co.jp/

この秋おすすめの道の駅|いつもNAVI
http://www.its-mo.com/special/michinoeki/

 
プロフィール 【伊藤秋廣(A.I.Production)】
年間300人超の実績。ビジネスパーソンからドクター、アスリート、文化人、タ レントまで幅広く対応するプロ・インタビュアー。対話の中から相手 の“哲学” を引き出す力に定評あり。ライティング専門プロダクション 「A.I.Production」を運営する。
http://www.a-i-production.com/
 

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