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カプセルホテルの現在

はしご酒の果てに終電を逃してしまったサラリーマン諸氏が、一度や二度はお世話になったであろうカプセルホテル。最低限、人間が横たわるだけのスペースを確保しているだけにすぎなかった、あの日本発祥の宿泊施設が近年、単なる"眠るだけの空間"から"ラグジュアリーなスペース"へと変貌を遂げている。
「進化の要因のひとつに、近年の外国人観光客増加の影響があげられます。リーズナブルで、24時間いつでも気軽にチェックイン可能なカプセルホテルに一度宿泊した外国人の間で"近未来的""SFチック"と話題になり、口コミで広がっていったのです」と語るのは、そんな"進化系"カプセルホテル界をリードする 「豪華カプセルホテル 安心お宿」の事業責任者、株式会社サンザの松田一宏部長。同時に、大手チェーンがこぞって顧客の利便性を追求し競争力を付けていった結果、カプセルホテルの付帯設備が充実の一途をたどっていったという。その一方で、地価高騰に伴い一般的なビジネスホテルの料金が上昇。部屋自体も縮小傾向にあることもカプセルホテル人気に拍車をかけていると指摘する。
「出張族の間で、どんどん高く、狭くなっていくビジネスホテルに泊まるよりも、どんどん設備が充実し、広くなっていくカプセルホテルを選んだ方が良いという声が聞かれるようになったのです」

JR新宿駅から徒歩90秒という抜群の立地にある「豪華カプセルホテル 安心お宿 新宿店」は、そのアメニティや設備の充実ぶりが話題を呼んでいる。
「お客様目線に立ち、"こんなものがあったらいいな"というサービスをどんどん取り入れていきました」という松田氏に案内されながらホテルの中へ。エントランスに足を踏み入れた途端、そのバリ風インテリアとBGMに彩られたラグジュアリーな空間に驚かされる。靴を脱いでシューズボックスに収め、美女を揃えるカウンターでチェックイン。その奥にはまるで高級スポーツクラブのように広々とした脱衣場があり、ここで室内着に着替えてリラックスができるという。
その横にはワイシャツや下着、靴下などが並ぶ販売コーナーが。急なお泊りにも安心、清潔に過ごせるのが嬉しい。2階へとあがれば、カプセルホテルには欠かせない大浴「新宿の湯」が用意されている。
「ゆったりできる大きな湯船にサウナも設置。有料ではありますが"手揉み処"も併設しています。男性用化粧品や乳液などはもちろん、シャンプー・リンス類も代表的なメーカー品をすべて揃えており、よっぽど特殊でない限りは、いつもの香りのシャンプー、いつもの香りの整髪剤を見つけることができます」
さらに嬉しいのは、無料サービスの充実ぶりだ。コミックが並ぶフリースペースにはフリードリンク、味噌汁、マッサージチェアにビジネス用の半個室、ズボンプレッサーに、さらに朝食時にはパンやおにぎりまでも用意。
「もちろん、宿泊者であればこれらすべてを無料でご利用いただけます」
そして驚くべきは"うなぎの寝床"と称されていたカプセル。横幅1m×高さ1m×奥行2mと大変ゆったりしているうえ、贅沢とも言うべき設備が導入されている。
「全室に高級ホテル御用達の“シモンズ”社製の特注・高反発マットレスと羽毛布団をご用意しています。国内メーカー製19インチ液晶TVには常時 300タイトルの作品が鑑賞できるVOD(ビデオオンデマンド)を導入。もちろん、空気清浄器、加湿器を設置し快適な空気環境をご提供していま す。さらに、カプセル業界初となる“全室タブレット常設”により、外国人に向けた多言語ガイドページも用意しています。また安全対策も抜かりな く、全ルームに煙探知機と非常ボタンを設置。もしもの場合に備えています」

「これまでのカプセルホテル業界の概念を大きく覆してきました」と語る株式会社サンザの松田一宏部長

これだけ充実した設備を用意すれば、外国人観光客のみならず日本人サラリーマンからも熱い支持を集めるのは当然のこと。特に地方から東京にやってくる出張族にとっては非常にありがたい存在になっているという。
「現在はここ新宿の他に、新橋、秋葉原にも出店。いずれも駅から徒歩数分という、非常に便利な立地となっています。もちろん繁華街からも近いですからね、非常に便利ですよ」
遅くまで飲んでも、24時間オープンなので、誰に気兼ねすることなく帰ってこれて、大きな風呂に入り、ちょうど良いサイズのプライベート空間であるカプセルに横たわることができる。出張に必要な条件がすべてそろっていて、コストパフォーマンスが高いとあれば、サラリーマンから圧倒的な支持を集めるに決まっている。
「カプセルホテルの魅力は、狭い空間の中で手を伸ばせば、すべてが完結するという利便性と、まるで秘密基地のようなワクワク感。さらに都内のビジネスホテルの価格が上昇を続ける中、便利な立地にありながら、リーズナブルで快適なカプセルホテルに注目が集まっているのでしょう」
ちなみに、こちらの新宿店には土地柄のせいか、欧米、アジア、中東など各国から訪れる外国人観光客の利用も多いという。館内をアテンドする多言語サインはもちろん、タブレットを活用したTV電話による通訳機能も導入。さらにフロントスタッフにもバイリンガルを揃えるなど、その受け入れ態勢もすっかり整えられている。2020年のオリンピック開催に向けて、ますます外国人観光客の増加が予想される東京。立派な宿泊施設としての地位を獲得したカプセルホテルもさらなる進化を遂げていくに違いない。

■取材協力
豪華カプセルホテル 安心お宿
http://www.anshin-oyado.jp/

■取材協力

豪華カプセルホテル 安心お宿
http://www.anshin-oyado.jp/

 
プロフィール 【伊藤秋廣(A.I.Production)】
作家にしてフードアナリスト。レストラン&フード関連、ナイトライフ分野を得意とするライティング専門プロダクション 「A.I.Production」の主宰でもある。徹底した取材力と人物インタビューに定評あり。
http://www.a-i-production.com/
 

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