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老け顔の原因とされるAGEって何?
山王メディカルセンター・女性医療センター長としてもご活躍されている国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授 太田博明先生。
医師やエイジングケアに関連する取り組みを展開する各種企業・団体によって構成された「AGE測定推進協会」の顧問として、AGEの認知、普及に努めている。

「老化と加齢は違います。加齢は人間が生きている限り続くものですが、老化の速度は人によって違います」と語るのは、国際医療福祉大学臨床医学研究センターの教授である太田博明先生。「人生90年時代」を迎え、その折り返し地点である45歳あたりから、人によって大きく加齢の速度が違ってくるという。確かに、今年47歳になる記者の友人関係を見渡してみても、急に老け込んだヤツもいれば、恐ろしいくらいに変わらないヤツもいる。どうやら「苦労しているんだな」って話で片づけることはできないようだ。
「その要因となっているのは、近年その存在が明らかになった老化の原因物質AGE(終末糖化産物)の作用によるものです。従来は、活性酸素によって体内組織が傷つく、言わば"カラダの錆びつき"によって発生する酸化ストレスが要因とされていたのですが、さらに大元を辿っていくと、そこにAGEの存在が確認されるようになりました
AGEは全身に共通する物質であり、まさに頭のてっぺんから足の先まで、様々な臓器にAGEが沈着し、その度合いによって加齢の速度に差が出てくるという。
「AGEは、いわば"焦げ"のようなものです。調理によって食物に色や匂いが発生する、いわゆる"褐変反応"が体内に発生しているイメージで捉えていただければわかりやすいかと思います。糖とタンパク質が結合するだけであれば問題はないのですが、さらに加熱されることによって色がつく。砂糖まみれになる"糖化"と錆びついてしまう"酸化"が同時に発生し、さらに熱が加わることで"終末糖化産物"になってしまう。これがAGEの正体なのです」

AGEが蓄積する要因は食生活

AGEには、体内で作られるものと、食物を摂取することで体内に蓄積するものの二種類があるという。
「AGEは人体を構成するタンパク質と血中の糖分が結合して発生するのですが、初期の段階で糖の濃度が下がれば、元の正常なタンパク質に戻ることができます。しかし、高濃度の糖がある程度の期間を続くと、毒性の強い物質に変わってしまって元には戻れなくなります」
もう一つは外から取り込むAGE。こちらがなかなかやっかいなようだ。
「ここでいう"タンパク質と糖が加熱されてできた物質"は、様々な食物や飲物の中にも含まれています。飲食物に含まれるAGEの大部分は消化されて分解されるのですが、約7%は排泄されないまま体内に溜まってしまいます。しかも、現在では体に溜まったAGEを除去する有効な対策は存在しません。したがって、普段の生活習慣、特に食生活を見直して、AGEをためないようにするのがポイントとなるのです」
では、一体どのような食物を摂取するとAGEが貯まりやすいのだろうか。基本知識を押さえておきたい。
「調理法を選択することが重要となります。焦げ目ができたり、長時間加熱したものは好ましくないですね。例えば、同じ鶏肉であっても、水炊きのAGE量が1だとすれば、焼き鳥ならその5倍、唐揚げなら10倍の値となっています。また、同じ糖分でも、甘みの強い清涼飲料水などに含まれている人工甘味料もAGEとなりやすいですね。とにかく、カロリー制限ではなく、質の見直しが大切です」さらに食べ方の問題もあるという。
「ドカ食い・早食いは、一気に血糖値をあげるので避けた方が良いでしょう。最初にご飯を食べるのではなく、まず野菜やこんにゃく、海藻類などを食べて、糖分の吸収をブロックする工夫も必要です。また、丼物やカレーライスなど単品ではなく、野菜などと一緒にバランスよく食べることが大切です」

体内に溜まるほど老化を促進させるAGE AGEが体内に蓄積される仕組み
AGE=血糖値×接続時間 AGEを増やさないためには食べる順番が大切
AGEの多い食品例 AGEの少ない食品例
まずは自分のAGE値を把握すること

また、最近の調査では、メタボ気味の人や喫煙者、寝不足気味の人も体内のAGE値が高いことが判明している。まさに、生活習慣病と密接に関与しているようだ。
「お肌のシミ・シワ、老け顔など、単なる老化の要因で留まるわけではありません。AGEが血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となります。要するに全身の健康に影響を及ぼすことが考えられます」
さらに恐ろしいのは、血糖値が高いほど、体の中で糖とタンパク質が結びついてAGEが発生し、糖にさらされる時間が5年、10年と長くなればなるほどAGEは溜まり続けるという。また、AGEを多く含む食物を頻繁に食べ続けていると、どんどんAGEの蓄積量が増えていくということだ。
「まずは、自分のAGE量を知るところからはじめましょう。現在、私も顧問として関わっているAGE測定推進協会では、AGE値の測定をはじめ、AGEに関する啓蒙活動を行っています。AGE値は血液検索で測ることができますが、最近ではより簡単に測ることのできる測定器もあります。測定したAGE値をひとつの指標とし、自分の生活習慣を見直すきっかけとしてほしいと思います」
さらに太田先生はこのように続ける。
「仕事をする上でも、老け顔で有利なことなどなにもありません。その昔は貫禄があった方が信頼されるという話もありましたが、今はそんな時代ではないでしょう。しかも、顔が老けているということはすなわち、カラダの内面も老けているということ。見た目は中身を反映しているのです」
もはや、ウエスト周りだけを気にしていればいいという時代ではない。
「超高齢社会を健やかに生き抜き、健康格差を少なくするためにはAGEを減らすことが不可欠です。健康長寿を獲得する早道はAGEを減らすことにつきるかもしれません」
今からでも遅くない。まずは、AGEというものがあるということを、しっかり認識しておきたい。

■取材協力
AGE測定推進協会
http://www.age-sokutei.jp/

■取材協力

AGE測定推進協会
http://www.age-sokutei.jp/

 
プロフィール 【伊藤秋廣(A.I.Production)】
作家にしてフードアナリスト。レストラン&フード関連、ナイトライフ分野を得意とするライティング専門プロダクション「A.I.Production」の主宰でもある。徹底した取材力と人物インタビューに定評あり。
http://www.a-i-production.com/
 

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