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花粉症から身を守る術

花粉症を引き起こすのは杉だけではない!?

間もなく花粉症の季節がやってくる。毎年、襲い掛かってくるあの苦しみを思い出し、憂鬱な人も多いことだろう。
「花粉症はアレルギー鼻炎の一種で、鼻づまり、鼻水、くしゃみといった3つの鼻炎の主症状に加え、目と鼻のかゆみという特有の症状を引き起こすもの。一般的な鼻炎は、徐々に鼻づまりなど症状が現れるのですが、花粉症の場合、ある日突然に発病するという特徴があります」と語るのは、愛知医大客員教授でアレジオ銀座クリニックの院長を務める呉孟達先生。花粉の飛散量と症状が比例するため、人によって違うそれぞれの限界値を越えた途端、どっと発症するのだという。
「花粉症は季節性のものですが、最近では春先のみならず、下手すれば、夏や秋まで症状を引きずっている方もいらっしゃるかと思います。そういった方は恐らく、従来のスギ花粉症以外にも、他の花粉症を併発している可能性が高いと思います」

なんと、呉先生の話によれば、私たちが、憎き花粉症を引き起こす諸悪の根源だとばかりに思い込んで特定していたスギ以外の樹木、例えば白樺やハンノキ、いちょう、ヒノキの花粉に反応するケースが増えており、下手すれば、それら複数の花粉症が重なって、重症化するのだという。
「以前は、スギが単独で花粉症を引き起こしていたのですが、1990年代に入ってからは、単独ではなく、複数の花粉症が重なる傾向が見られるようになりました。統計から判断する限りでは、現在、約7割の患者さんが2種以上の花粉アレルギーを持っている、すなわち“多重花粉症”であると考えられます」
これほど色々な種類の花粉症があるというのに、なぜスギだけが注目されているのだろうか。「飛散する花粉の量が違うのです。スギの花粉は1シーズンに600万トン、ヒノキは200万トン、二つ合わせ800万トンも大量の花粉が空から飛んでくるのですから、いやでも誰しもが花粉症になってしまうのです」
この話を聞いて、花粉が舞い散るシーンを想像するだけで、鼻がムズムズしてくるのは気のせいだろうか…。

花粉症を引き起こす6つの理由
花粉症のみならず、あらゆるアレルギーをまとめて総合的にケアする「クロスセラピー」を提唱。患者の悩みを根本から解決してくれる呉孟達先生

しかし、単純に国の植林政策によって増加したスギだけを悪者とするのは、いささか軽率であると呉先生は指摘。いくつかの原因が複合的に重なり合って、花粉症を引き起こしているのだという。
「スギだけが理由であれば、その昔から山の中に住んでいた方全員が花粉症ということになりますが、そんなことはありません。それほど単純なものではないということです。現段階で考えられている原因は大きく6つ。植林政策、気象条件、大気汚染と続き、衛生仮説という学説で表現される理由もあげられます。これは生活環境の変化や医薬の発達によって病気が少なくなったと同時に、腫瘍や循環機能障害、アレルギーが増えたという考え。人間はむしろ非衛生的な環境で生活した方がアレルギーにならないというものです」
なるほど、これで花粉症が現代病と呼ばれる所以が理解できたような気がする。

「さらに、住宅環境の変化の問題があります。昔の日本の住宅と違って、最近ではしっかりコンクリートで固められた気密性の高い住宅が主流となりました。隙間風が入ってこないで結構なのですが、空気が入ってこないということは、室内の空気が出ていかないということ。確かに花粉は室内に入ってこないのかもしれませんが、室内にある有害なモノ、ダニやホコリが出ていかないのです。実は、このダニやほこりが引き起こすアレルギー鼻炎をきっかけとし、花粉症に発展するケースが非常に多いのです」
なるほど。気密性が高くて光熱費が削減できるエコな住宅が増えたことで、花粉症患者が増加していたなんて、なんたる皮肉な話。
「そして極めつけは食生活の変化。昔の日本人にアレルギー患者が少なかったのはなぜか。それは、和食を中心に食べていたからに他ならないのです。食生活の欧米化や、便利なインスタント食品やファストフードなどが蔓延することによって、あまり体によくない油を摂取する機会が増加。これが体内の免疫バランスを崩し、花粉症を発症・悪化させてしまうのですから要注意です」

換気と食生活の改善から始めてみる

花粉症の発症、悪化の原因について呉先生からお聞きしたのだが、そのうち住宅環境、すなわち換気と食生活の改善であれば、何とか自力で対策できそうな気がするが。
「花粉症の原因は、花粉そのものではなく、中に含まれる抗原。花粉が室内を飛んでいるうちに、あちこちにぶつかって破壊され、バラバラになることで、室内の空気中に存在する抗原の濃度が高くなってしまうのです。だから、室内の空気が逃げない気密性の高い住宅に住んでいるのであれば換気が必要。かといって、闇雲に換気をすると、屋外に飛び散っている花粉を招き入れることになってしまいますから、花粉が飛散する午前11時〜午後2時、午後5時〜午後7時の時間帯を避けて換気をする必要があります」

また、食生活の改善についても呉先生がアドバイスをくださった。
「トランス脂肪酸の摂取を避け、肉よりも魚から油を摂るようにしましょう。糖分も免疫系等のバランスを崩すのでなるべく控えること。また、冷たい飲み物は血管を縮めて自律神経の乱れを生じさせ、花粉症の症状を悪化させる可能性がありますので注意が必要。腸の粘膜は鼻のそれと半共通性を持っているので、整腸作用のあるヨーグルトの摂取は有効だと考えますが、先にお話ししたように冷やしてはダメ。常温で食べることをお勧めします」
このほかにも、トマトやナスやホウレンソウ、タケノコなどはヒスタミンを多く含むため、加熱調理してから摂取するなど注意が必要とのこと。できる範囲で、まずは自ら対策を講じてみると良いと呉先生は言う。それでも症状が改善されなければ、呉先生が院長を務める「アレジオ銀座クリニック」に相談してみると良い。
「患者さんそれぞれの症状や生活習慣に合致したオーダーメイドの治療を提案。症状の緩和を目的とした対処療法のみならず、外科手術や免疫療法による体質改善を実施し、患者様のお悩みを解決しています。花粉症をマイナスと捉えず、自分の体質や免疫を見直す良い機会とし、しっかり改善することをお勧めします」
呉先生のおっしゃる通り、前向きに花粉症と立ち向かうのは今しかない。

■取材協力
アレジオ銀座クリニック
http://www.ginza-clinic.com/
東京都中央区銀座2-11-15 SF銀座ビル 7F
TEL:03-5148-1187
呉先生の著書
「鼻すっきりの健康学」
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=272637

■取材協力

アレジオ銀座クリニック
http://www.ginza-clinic.com/
東京都中央区銀座2-11-15 SF銀座ビル 7F
TEL:03-5148-1187

呉先生の著書
「鼻すっきりの健康学」
http://goo.gl/faVOn

プロフィール 【伊藤秋廣(A.I.Production)】
作家にしてフードアナリスト。レストラン&フード関連、ナイトライフ分野を得意とするライティング専門プロダクション「A.I.Production」の主宰でもある。徹底した取材力と人物インタビューに定評あり。
http://www.a-i-production.com/
 

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