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「女装男子」が急増中 メード募集に殺到

メード喫茶「雲雀亭」で接客する女装の男性
メード喫茶「雲雀亭」で接客する女装の男性
Photo By 共同

 若い男性の間に女装がブームの兆しを見せている。「女装男子」のメード喫茶や指南書も出現。東京の街角ではスカートをはいた男性も見かけるようになった。ファッション感覚で楽しむ人が増えていることや、世間の抵抗感が減っていることが背景にあるようだ。

 「おかえりなさいませ、ご主人様」。東京・秋葉原のメード喫茶「雲雀亭」に少しだけ野太い声が響き渡る。メードたちは、全員女装をした男性。カツラやメーク、フリルがついたメード服で変身し、接客する。

 きっかけは、約2年半前。オーナーが経営する別のメード喫茶でメードに欠員が出た。仕方なく、男性スタッフが女装して接客すると、「おもしろい」と評判となった。

 去年1月、雲雀亭をオープン、月数回、不定期に営業している。客の6割は男性。メード長の紗厘茶餡(さりん・ちゃあん)さんは「女性慣れしていない男性客も“同性だから”と気兼ねなく話せるのかも」と語る。

 メードの募集には100人以上の応募があり、オーディションで選ばれた15人が働いている。

 20代のレイナさんは平日はスーツ姿でIT会社に勤務。165センチ、51キロ。9号サイズの婦人服を着て、胸にパットをして、つけづめで女性らしさを出す。

 恋人は女性だ。女装のことは知らない。「違う自分になって、仕事のストレスを解消しているだけ。心は男だし、結婚したらやめると思う」

 女装する男性は、アキバ系のアニメやゲームに登場し「萌えキャラ」として定着しつつある。自分もなりたいというファンの願望に答えようと、「遊タイム出版」(大阪府東大阪市)は昨年10月、女装の仕方を教える「オトコの娘のための変身ガイド」を出版した。

 洋服選びやメークの方法からカツラの手入れ、ストッキングの付け方までイラスト付きで説明。秋葉原やネットの書店を中心に注文が相次ぎ、先月には続編も発売した。

 昨年11月には、下着通販会社「ウイッシュ」(東京都練馬区)が、男性用ブラジャーを発売した。伸縮性のある素材を使い、ピンクや白など6色に加え、レースや水玉柄をそろえ、発売1年で1万枚以上を売り上げた。

 東京・原宿や青山などでは今年、「スカート男子」や「ハイヒール男子」が現れ、新たなファッションとして雑誌でも取り上げられている。

 「女装と日本人」の著者で多摩大非常勤講師の三橋順子さんは「女装は閉鎖的な文化だったが、価値観の多様化で“男らしさ”の概念が揺らぎ、“きれいなら”と女装も受け入れる風潮が生まれつつある。情報量が増え、女装のレベルは格段に上がった」としている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年12月22日 08:47 ]

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