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どんな味なのか……北朝鮮のヨーグルト

平壌にこのほど登場した国産ヨーグルト=11月23日
平壌にこのほど登場した国産ヨーグルト=11月23日
Photo By 共同

 北朝鮮がデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を実施してから7日で1週間が経過。平壌の外交筋や訪朝した韓国の非政府組織(NGO)関係者は「混乱はない」とする一方、新通貨への交換限度額に対する反発や闇市場での外貨交換レート急騰などさまざまな波紋も伝えられる。社会主義計画経済に回帰しようとする流れとの受け止めが大半だが、北朝鮮では英語を盛り込んだ歌も登場するなど“新時代”の兆しもうかがえる。

 ▼電撃的

 「新通貨への交換を昨日から始めた」。1日午前8時半(日本時間同)すぎ、北朝鮮外務省の儀典局幹部は平壌駐在外交団を同省に集め、A4判の書類1枚を手にデノミ実施を通告した。

 同じ日、中国朝鮮族の貿易商から電話を受けた平安北道新義州市の業者は「既に新通貨に交換した。混乱はない」と答えたが「淡々とした口調が逆に困惑ぶりを感じさせた」と貿易商。2002年の経済改革以降、デノミ実施は何度となくうわさされたが、実施は電撃的だったようだ。

 朝鮮中央銀行の担当者は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙、朝鮮新報の取材に「不法な貨幣」を事前に外貨などに交換する「時間的余裕を与えない」点を重視したと指摘。経済改革以降に強まった外貨蓄財の傾向を黙認し続ければインフレ抑制が困難となり自国通貨の価値は下がり続ける、との危機感を通貨当局が抱いていたことを示唆した。

 ▼年明けも?

 「社会主義社会における貨幣は、経済に対する国家の中央集権的指導と管理の手段だ」。今年9月に発行された北朝鮮の経済専門誌は、今回のデノミを予告したような論文を掲載していた。

 11月に入ると、北朝鮮は17年近く参加してきた国連開発計画(UNDP)主導の豆満江開発計画からの脱退を通告した。これもデノミを通じた経済統制強化と関連している可能性がある。

 平壌の外交筋は「年明けに、さらに経済管理面での措置が続くとの情報もある」と指摘、当面は流動的な状況が続くとの見方を示した。

 ▼英語入りの歌

 「科学技術強国を打ち立てよう」。北朝鮮では今年、高精度のコンピューター数値制御の工作機械(CNC)国産化に成功し、秋から「CNC」の英語名をそのまま取り入れた歌が登場した。北朝鮮政府関係者によると「英語入りの歌は初めて」という。

 11月には国産ヨーグルトの生産を開始。英語を朝鮮語に置き換えることが多い北朝鮮だが「ヨーグルト」はそのままだ。

 10月以降、平壌市内では、金正日総書記の三男、ジョンウン氏を称える歌とされる「パルコルム(足取り)」を歌いながら行進する中学生の姿をほぼ連日、朝夕に見かけるようになった。

 旅行者によると、11月には歌の行進に鼓笛隊も加わり始め「金日成将軍の歌」「金正日将軍の歌」に続いて「パルコルム」が演奏される順序が定着、ジョンウン氏に関する別の歌も登場したという。

 中国政府筋によると、10月に中国の温家宝首相が訪朝した際、金総書記は公演観覧と会談、歓迎夕食会を断続的にこなし、健在ぶりを印象づけた。「夕食会終了は翌日午前2時を回っていた」(同筋)という。金総書記の健康回復と連動するように後継問題は表面化しなくなったといわれるが、同筋は「新指導者推挙の準備は途切れていないようだ」と話した。 (共同)

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年12月07日 22:12 ]

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