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【コラム】水沼貴史

ロンドンへ向けて

 ロンドン五輪を戦うU−23日本代表が出場したトゥーロン国際大会で、日本は1勝2敗で決勝トーナメント進出を逃した。5月23日の初戦トルコ戦は0−2、25日の第2戦オランダ戦で3−2と勝ったものの、27日第3戦エジプト戦では2−3と敗戦に終わった。特に1勝1敗となった第3戦は、勝てば決勝トーナメント進出、負ければ敗退で、絶好のシミュレーションの場だった。前半0−2から後半選手を変えて2−2に追いついた。終盤ならたたみかけるが、2−2で試合が落ち着いた。だが、うまくいっていたのに選手を変えて結果的に決勝点を奪われて敗れた。

 関塚監督はもともと中心選手を固定せず、頻繁に入れ替えながらやってきた。オールスター戦みたいにやるつもりなのかもしれないが、オールスターではコンビネーションが単発的になる。チームの熟成よりも選手選考を中心にやっているように見え、「最強は何か」はあいかわらず見えてこない。大会まで約2カ月と迫っているだけにちょっと不安になる。しかも、五輪本大会ではオーバーエージも入ってくるし、海外組もいる。メンバーが決まった頃には大会が迫り、チームを熟成させる時間がなくなってしまうのではないだろうか。

 実際FW指宿を試していたが、海外の実績と高さがあってポストプレーもできるが、周りとのコンビネーションが今ひとつで生きてきていなかった。第3戦のエジプト戦で、疑問に思った選手交代もあった。後半35分に右サイドバックを大岩から吉田に代えたが、それよりボランチの村松をサイドバックにしてボランチを1枚にし、攻撃的な選手を入れて点取り行くシステムを試すいい機会だった。後半から入った大津がトップでいい動きをしていたのに大迫入れて大津をワイドに回した。選手の適正を見極めるためだろうが、それより勝ちに行ったほうがいいし、時間もない。まずはロンドンへ向けては早くチームを固めたほうがいいと思う。

[ 2012年5月29日 ]

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