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元浦和ペトロビッチが指揮 ハーフナー所属ADO 監督解任オッズが1位

ADOデンハーグのハーフナー(左)
Photo By スポニチ

 7月も中旬を過ぎつつある今、オランダリーグの各クラブも新シーズンに向けた準備を着々と進めている。現時点でオランダ1部リーグ、エールディビジに所属している日本人は今のところ2人だ。ADOデンハーグのマイク・ハーフナー、そしてフィテッセの太田宏介。チームの合宿や練習試合に精力的に取り組んでいる。

 ADOデンハーグとフィテッセは今オフにともに監督が交代した。サッカーの世界は広いのか、狭いのか。フィテッセの新監督は、昨季までADOデンハーグを率いていたヘンク・フレイザー監督だ。ハーフナーの監督だった人物が、今度は太田の監督になったというわけだ。ハーフナーと同世代で仲の良い太田にとってみれば、ハーフナーから監督の情報等々を聞くこともできるし、相談したりもできるだろう。

 そんな新監督を迎えた太田の状況はといえば、極めて安泰だ。このオフには、19歳のオランダ人右サイドバック、ケビン・ディクスがフィオレンティーナに引き抜かれた。この事態に、フレイザー監督は昨季まで太田とポジション争いをする立場にあったケビン・レールダムを左サイドバックから右サイドバックへとポジションを移動させて対応するとコメント。結果、太田の立場はより盤石なものとなった。実際に練習試合でも左サイドバックで使われ続けている太田は、7月9日のKVオーステンデ(ベルギー1部)戦でコーナーキックのクリアボールを拾った後に左足の強烈なミドルシュートを突き刺してゴールを決める。さらに7月16日のルビン・カザン(ロシア1部)戦では、右コーナーキックでキッカーを務めて、中国人フォワード、ユニン・チャンのヘディングによるゴールをアシストした。新監督へのアピールは上々だ。

 チームとしては、現在はストライカーを探している状況だ。上記の中国人FWユニン・チャンがプレシーズンマッチでは極めて好調で2試合連続ゴールを決めている。太田は昨季、チャンについて、「テクニシャンだが足元にボールを要求するタイプが多いフィテッセにあって、チャンはクロスに飛び込んで行くタイプなので個人的にやりやすい」と言っていた。クロスからアシストしたい太田にとってはまさにそのとおりなのだろう。現状、そのチャンがセンターフォワードのファーストチョイスになりつつあるが、クラブとしてはこの若いフォワードに1シーズン丸々頼り切るわけにはいかない。だからこそ、さらにセンターフォワードの駒を増やそうとしているわけだ。フレイザー監督は選手の個性や相手に合わせて2トップと3トップを使い分けたりと、柔軟なフォーメーションを組む監督。時には引き気味に構えてカウンターを狙ったりと現実的に勝ち点を取っていくことができる監督だ。だが、ゴールスコアラーがいないと、どういうサッカーをしても苦しむもの。センターフォワードが確立すれば、上位争いに食い込んでいけるのではないか。

 一方、昨季までの指揮官をフィテッセに引き抜かれたADOデンハーグ。迎えた新監督は、ゼリコ・ペトロビッチだった。そう、浦和レッズで選手としてプレーし、監督としても指揮を取った、あのゼリコ・ペトロビッチなのだ。日本人とは極めてなじみ深いペトロビッチ。ハーフナーにとってはコミュニケーションや信頼という点においてはとてもやりやすいだろう。

 ペトロビッチは今月の7月2日にもハーフナーについて触れている。

 「マイクはADOで続けてやっていく。彼は我々のリーディングスコアラーだ。我々と一緒にやってくれるのは嬉しい」

 ペトロビッチとしては、ハーフナーをこの夏にに失いたくはないと考えている。

 新監督となったペトロビッチは、おしゃべりであり、とてもフレンドリーなこともあって、オランダにあってもメディア受けは良いといえば良い。ただし、最終的にはサッカーはピッチにおける結果で判断されるものだ。その点においては、実際のところ不安視されている。例えば、デイリー・オッズ.comという賭けサイトなどを見ると、それが表れているのだ。サイトでは、新シーズンにエールディビジで最初に解任される監督は誰だ、という賭けのオッズが記事になっている。最もかけ率が低いのが、ADOデンハーグのペトロビッチ監督とエクセルシオールのミチェル・ファン・デル・ハーフ監督のふたりで6倍。ちなみにフィテッセのフレイザー監督は5位タイで11倍が付けられている。また、アヤックスのペーター・ボス監督とPSVのコクー監督は、最も高い31倍だ。こういった記事を見ても、ペトロビッチは大丈夫なのか、という厳しい視線があることがわかる。

 またADOは正GKがドイツに移籍するなど、選手層が薄くなっている。ペトロビッチ監督自身が言うように守備陣を中心に「4人くらいの補強が必要」な状況だ。徐々にセンターバックなどを獲得しつつあるが、開幕までにどこまで戦力アップできるかが重要になってくるだろう。ハーフナーにとってはコミュニケーションが取りやすい監督になったが、サッカー的にはチームがどう転ぶかわからない。新シーズンを迎えるADOとハーフナーがどうなっていくか、予想がつかない。(堀秀年=ロッテルダム通信員)

[ 2016年7月22日 05:30 ]

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