【コラム】岩本輝雄

意図的に相手に攻めさせる時間

 ヨーロッパでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝を見てきました。バイエルン―レアル・マドリードの2試合、バルセロナ―ユベントス戦です。

 4月12日のバイエルンのホームは2−1、18日のレアル・マドリードのホームは1−2で延長に入り、レアル・マドリードが4−2で逆転勝ちし準決勝進出を決めました。

 一番目についたのは日本と違って「ちょっとしたミスも許されない」ということです。パスをカットされて、決定機を作られて失点につながることもあります。第2戦の延長後半5分にレアル・マドリードのマルセロが相手のパスミスをカットしてドリブルで上がり、C・ロナウドが決めました。逆転されたバイエルンが退場者を出して10人になって集中力を欠いていたこともありましたが、一瞬のスキをついたもの。これでし合いは決まりました。

 もうひとつ、今回印象に残ったのは「強いチームは、意図的に相手に攻めさせる時間をつくれる」と言うことです。強豪は相手に攻められてもバタバタしません。攻めて相手を圧倒することもできますが、攻めさせて相手を動かすこともできます。こういう試合運びができることで、90分間をトータル的に戦えるのです。

 さらにサイドチェンジの質の違いも感じました。このあたりはまた機会があったら書きたいと思います。

 CLはレアル・マドリード、アトレチコ・マドリード、モナコ、ユベントスがベスト4に進出しました。どの試合も素晴らしい熱気で、こういう試合を日常的に見られる欧州のファンはうらやましい限りです。この熱狂をJリーグでも見られれば最高です。そういう時代が早く来てくれることを祈るだけです。(岩本輝雄=元日本代表MF)

[ 2017年4月24日 14:00 ]

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