×

名将・小嶺忠敏さん死去 76歳 国見で6度選手権制覇 大久保嘉人氏、高木琢也氏ら育てる

[ 2022年1月7日 11:26 ]

小嶺忠敏さん
Photo By スポニチ

 国見を6度全国高校サッカー選手権優勝に導いた長崎総科大付の監督、小嶺忠敏(こみね・ただとし)さんが7日早朝、長崎県内の病院で亡くなった。76歳。学校関係者が明らかにした。

 長崎総科大付は、今回の第100回全国選手権に出場したが、小嶺さんは体調不良のためベンチ入りせず、定方敏和コーチが指揮を執っていた。

 小嶺さんは1945年(昭20)6月24日、長崎県南高来郡堂崎村(現在の南島原市)生まれ。島原商でDFとして全国高校総体、国体に出場。大商大を経て、68年に島原商で教員生活をスタート。サッカー部監督として77年には母校を全国高校総体優勝に導き、84年から国見高を率いて全国選手権で6度の優勝に導いた。88年に県民栄誉賞を受賞。00年4月に国見高の校長に就任し、同時に総監督となった。

 07年1月に総監督を辞任、同年、夏の参院選長崎県選挙区に自民党公認で出馬したが落選した。同年11月、長崎総合科学大学情報学部情報経営学科特任教授および長崎総合科学大学付属高等学校サッカー部総監督に就任。11年1月から長崎総合科学大学付属高サッカー部の指導も開始した。15年9月から長崎総合科学大学サッカー部総監督と同付属高サッカー部監督に就任した。

 技術だけでなく礼儀や身だしなみなど人間教育を重視し、厳しくも温かい指導で高校サッカー界をけん引。V・ファーレン長崎などで監督を務めた高木琢也氏や、J1通算最多得点記録を持ちC大阪で現役引退したFW大久保嘉人氏をはじめ、平山相太氏、永井秀樹氏など多くの教え子をJリーグや日本代表に送り出した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月7日のニュース