前節・群馬戦で痛恨のパスミス…J2京都DF飯田は“原点回帰”で反骨誓う

　J2京都DF飯田貴敬が“原点回帰”で反撃を誓った。前節・群馬戦では前半44分にGKへのバックパスが短くなり、そこから失点をした。「後半すぐに得点を取ってくれて、チームメートが助けてくれた。感謝している」と口にしたが、主導権を握りながら引き分けに終わった1戦。試合後から前日21日の練習時までは切り替えられずにいた。

　だが、その様子を察知したチョウ貴裁監督から「いつまでも引きずっていても、誰も幸せにならないぞ。取り返すしかないし、しっかりしたプレーをする自分を作らないと誰にとっても不幸だよ」と言われた。残り8試合。昇格へ向けて、立ち止まっている時間はない。飯田は家族にお願いして、1人になる時間をもらったという。

　向かった先は野洲高校（滋賀）だった。高校時代を過ごした地。後輩たちに声を掛けることはしなかったが練習を見ながら「歩んできた道を再確認した」（飯田）。そこで吹っ切れた。24日にはホームで山口戦。「残り試合で、どう示していくか」。目は前を向いている。