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なでしこ8発快勝 代表デビューの塩越が2ゴール1アシストで五輪代表入りへ猛アピール 

[ 2021年6月10日 17:06 ]

サッカー女子国際親善試合   日本8-0ウクライナ ( 2021年6月10日    Eスタ )

<サッカー女子日本代表・ウクライナ代表>前半5分、この日自身1得点目のゴールを決めた塩越(左)は長谷川と喜ぶ(撮影・西海健太郎)
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 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は10日、国際親善試合でウクライナ代表と対戦。代表初出場初スタメンとなったMF塩越柚歩(23=三菱重工浦和)の2ゴール1アシストなどで8-0で快勝した。東京五輪の初戦・カナダ戦(7月21日、札幌D)を41日後に控える中、国際Aマッチ3連勝。13日には東京五輪に挑む18人のメンバー発表前最後の戦いとなるメキシコ戦(カンスタ)に挑む。

 東京五輪代表発表を前にした重要な1戦。海外組は約1年3カ月ぶりの代表戦となる主将のDF熊谷紗希(30=Bミュンヘン)ら7人が参加。スタメンには熊谷、長谷川唯(24=ACミラン)ら4人が名をつらねた。

 日本は前半5分、塩越の代表初ゴールで先制。前線で相手ボールを奪ったFW岩渕真奈(28=アーセナル)がペナルティーエリア内左から折り返すと、FW菅沢優衣香(30=三菱重工浦和)がスルー、中央の塩越が右足で蹴り込んだ。30分には岩渕が追加点。右サイドからのMF中島依美(30=INAC神戸)のクロスをゴール前中央で右足ボレーで豪快に叩き込んだ。

 38分にはDF宝田沙織(21=ワシントン・スピリット)が代表6試合目で初ゴールを挙げた。中島からの右CKをゴール前中央から右足ボレーで相手GKの手をかすめながらも突き刺した。40分には塩越が再びゴール。ペナルティーエリア左からの岩渕のシュートの跳ね返りをペナルティーエリア右で拾い放った右足のシュートが相手DFに当たってゴールへと吸い込まれた。

 後半13分には岩渕の自身2点目で加点。塩越が長谷川の左サイドからのクロスのこぼれ球を拾い中央へと折り返し、岩渕が右足でゴール右へと流し込み、代表通算33得点目を挙げた。35分にはMF杉田妃和(24=INAC神戸)が加点。左CKのクリアボールをゴール前中央で左足ボレーで蹴り込み、代表通算2得点目を挙げた。44分にはFW田中美南(27=レーバークーゼン)が代表通算18得点目となるPKを右足で決めた。45分にはFW遠藤純(21=日テレ・東京V)の左からの折り返しをゴール前右のFW籾木結花(25=レイン)が左足で押し込んだ。代表通算は13得点目となった。

 FIFAランキング31位(日本は11位)で五輪、W杯出場経験のないウクライナは前半序盤に日本ゴールに迫る場面があったものの、結局シュートは2本。2失点目以降はなかなか攻撃に転じることができなかった。

 ▼日本代表・高倉麻子監督 最初は欧州の独特の体の強さであったり、間合いというところで、狙いどころをつくれても、いかれてしまうというシーンがあったので、その辺を早い段階で修正できたことが勝利につながったと思います。(五輪代表選考について)本当にみんな自分の持っているものを精いっぱい出してくれたと思いますし、積極的にチャレンジしてくれたので、私としてはここにいる選手全員が素晴らしい選手だと思っています。でも日本が勝ち進んでいくために、心を鬼にして選考していきたいと思います。

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