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森保監督が五輪開催について複雑な心境吐露 選手の努力を見れば開催、「世の中のコロナ下を考えると…」

[ 2021年5月11日 15:21 ]

男子サッカー日本代表の森保一監督
Photo By スポニチ

 日本代表と東京五輪代表を率いる森保一監督(52)が11日にオンライン取材に応じ、深刻な新型コロナウイルス下で中止論が高まっている東京五輪の開催について、心境を明かした。

 「監督として選手が五輪に向けて日々努力している姿を見てきている。あるいは他の競技に関しても、間違いなく五輪に全てを懸けて努力しているアスリートばかりだと思う。大会が行われないということは選手のことを思えば残念ではありますけど、世の中のこのコロナ下を考えると五輪が開催されないという判断もそれはあり得ること」と冷静に受け止めた。

 五輪世代の選手にはかねて“A代表経由、五輪行き”を求めてきた。仮に実施されないとしても、選手としての最終目標が消えるわけではない。日々の努力を大切に「自分の価値を上げるために常にやり続けてほしい」と願う。

 「これから先、五輪がなくなったとしてもサッカーの場合はW杯がありますし、選手たちの日常のことを考えると、所属クラブがあって、プロとしてのキャリアをどれだけ積み重ねていけるかが大切だと思いますので、自分の価値を上げるために常にやり続けてほしい。その成長している途中に五輪という大きな舞台があったり、W杯という大きな舞台があると捉えてもらえるように、選手たちには話していきたい」と話した。

 五輪に臨むU―24代表は6月5、12日に国内で2試合の国際親善試合を予定している。着々と準備を進める指揮官は「五輪に向けてのメンバー選考の場でもあることと同時に、OAと五輪世代の融合も考えていきたい」と説明。DF吉田、MF遠藤、DF酒井宏らが有力候補に挙がる25歳以上のオーバーエージ枠を合流させる方針を示した。

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2021年5月11日のニュース