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横浜FCの19歳FW斉藤光毅、ベルギー2部ロンメルに完全移籍 将来的な“マンC入り”視野

[ 2020年11月5日 05:31 ]

横浜FC・斉藤光毅
Photo By スポニチ

 横浜FCのU―19日本代表FW斉藤光毅(19)が今冬、ベルギー2部ロンメルに完全移籍することが4日までに分かった。近く正式に発表される見通しで、移籍金は200万ポンド(約2億7000万円)にも上るという。

 ロンメルはプレミアの強豪マンチェスターCを筆頭とする複数クラブを保有するシティー・フットボール・グループ(CFG)傘下の新興クラブ。今回の移籍もCFGが深く関わっているようで、飛び級で出場した19年U―20W杯でも活躍した斉藤を長きにわたり追跡。将来性を高く評価した上で、長期にわたる“育成プラン”を提示したという。最終的にその熱意に斉藤も心を動かされたようだ。

 CFGは当初、今夏での移籍を希望していたというが、横浜FCと斉藤の意向も踏まえJリーグ終了後の今冬での移籍実現となったもよう。今後はその成長度合いに合わせて所属クラブも徐々にステップアップさせていく方針で、将来的には傘下トップのマンチェスターCでの活躍を期待しているという。

 斉藤は鋭いドリブルに加え、優れた得点感覚を持つFW。久保建英(ビリャレアル)とは同学年で、18年7月には16歳でJ2デビュー。今季はJ1デビューも果たした。来年のU―20W杯での活躍も期待される横浜FCアカデミーが生んだ最高傑作。横浜FCも「世界に羽ばたけ」と快く送り出したい意向という。日本サッカー期待の逸材が、また一人大きな期待を背負って海を渡る。

 ◆斉藤 光毅(さいとう・こうき)2001年(平13)8月10日生まれ、東京都出身の19歳。横浜FCのアカデミー出身で高校2年の18年にトップチームに2種登録された。同7月21日のJ2岐阜戦でクラブ史上最年少となる16歳11カ月11日でトップチームデビュー。年代別代表の常連で、昨年は飛び級でU―20W杯にも出場した。今季は7月の柏戦でJ1初得点をマーク。利き足は右。1メートル70、61キロ。

 ▽シティー・フットボール・グループ 08年にUAE王族の投資会社アブダビ・ユナイテッド・グループの子会社として設立されたサッカー事業グループ。豊富な資金をバックにプレミアリーグの強豪マンチェスターCを筆頭とする多数のクラブを保有。14年7月には横浜と資本提携を伴うパートナーシップを締結。主な所有クラブは米MLSニューヨーク・シティー、メルボルン・シティー、スペイン2部ジローナ、フランス2部トロワ。

 ▽ロンメルSK 本拠地はベルギー東部リンブルフ州ロンメルで創設は03年。1920年に設立されたクラブにルーツを持ち吸収合併を経て16年に現クラブ名に変更。1部リーグ経験はないが、20年5月にマンチェスターCを筆頭とする多数のクラブを保有するシティー・フットボール・グループが買収。指揮官は英国人のリーム・マニング監督(35)。ホームはスブレインスタディオン(約1万2500人収容)。

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2020年11月5日のニュース