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田嶋会長 AFCに「ACL秋春制」提案 再開めど立たず“改革”の必要性を強調

[ 2020年4月10日 05:30 ]

日本サッカー協会の田嶋会長
Photo By スポニチ

 新型コロナウイルス感染から回復した日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が9日、オンラインで取材に応じ、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の「秋春制」移行をアジア連盟(AFC)に提案したことを明かした。「ACLはシーズン移行も踏まえ、考えなければ。AFCのウィンザー事務局長にも電話で話しました」と語った。

 今季のACLは2月に1次リーグの2試合を消化したのみ。各国で感染状況は異なり、現在も再開のめどは立っていない。従来通り11月の決勝を目指せば各国ともリーグ、カップ戦との過密化は避けられない。東京五輪、欧州、南米選手権も1年延期を決めた。中途半端な形ではなく大きなスパンでの改革の必要性を強調した。

 長期中断中のJリーグには財務面でも全力サポートを約束した。既にプロジェクトを編成し、各クラブの財務ダメージなど調査を開始。「Jクラブから街クラブまでどうすれば解決できるか。そこは借金してでもやる」。スポーツ振興くじを支えるJリーグの村井チェアマンとも会談。スポーツ庁にも文書を提出予定だ。

 今後は第100回天皇杯の大会方式変更にも着手する。終息の見えないコロナ禍。「大きな改革の機会」と田嶋会長は明日のサッカー界を見据え、この難局と向き合っていく。

 ≪退院後も自主隔離生活≫新型コロナ感染による入院生活から今月2日に退院した田嶋会長は、今も「自主隔離」生活を送る。1日に1、2回、リハビリを兼ねて散歩し、料理もすれば、コーヒーも自身で入れる。「おいしく食べられているし(味覚、嗅覚は)戻ってきていると思う」と話した。今、世界では命懸けでウイルスと闘う医療従事者らに拍手を送る運動が広まっている。田嶋会長はイタリアで生活するDF吉田らと「日本でも広めよう。見えない敵と闘う人を応援しよう」と話し合ったことも明かした。

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2020年4月10日のニュース