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恩師・岡田武史氏、はなむけの言葉が一転“恨み節”「断ったよね、お前」闘莉王たじたじ「酒でも…」

[ 2019年12月2日 15:08 ]

現役引退発表の記者会見で、ハンカチを顔に当てるJ2京都の田中マルクス闘莉王
Photo By 共同

 今季限りで現役引退することを1日に発表した元日本代表DF田中マルクス闘莉王(38=J2京都)が同日夜に生放送されたフジテレビのスポーツニュース番組「S―PARK」(土曜深夜0・35、日曜後11・15)に出演。VTRを通じた恩師・岡田武史氏(63)の“暴露発言”にたじたじとなった。

 東京都内で行われた引退会見を終え、スッキリとした表情でスタジオに姿を現した闘莉王。番組ではブラジルから単身日本に乗り込んできた青年がJリーグデビュー戦でいきなりゴールを決めたこと、日本国籍を取得して2004年アテネ五輪に出場したこと、強烈なリーダーシップを発揮したこと、時にはサポーターと激しく口論して涙を流すなど熱い“闘将”の19年間に渡ったプロ生活や功績をVTRにまとめて振り返った。

 感慨深げにVTRを見つめていた闘莉王だが、自身が守備の要として全試合フル出場した2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で日本代表監督を務めた恩師・岡田氏からのメッセージが流れると、表情が引き締まった。

 VTRの中で終始穏やかな笑みを浮かべていた岡田氏。「え~…闘莉王。この度、引退するということで。長い間、ご苦労さまでした」とまずは19年間のプロ生活を終える愛弟子に労いの言葉をかけた。そして、16強入りした2010年W杯南アフリカ大会について触れ「え~…闘莉王のおかげもあって、ワールドカップでは結果残せましたけど…」と続けたまでは良かったが、「その後、ブラジル帰ってる時に『FC今治に来ないか』って誘ったら…断ったよね。そして、お前、京都行ったよね」と笑顔のまま“ぶっちゃけ”発言。来季のJ3参入が決まっているFC今治オーナーという立場から突然の“恨み節”で闘莉王を慌てさせた。

 それでも「ま、長い間、日本のサッカーのためにね。頑張ってくれて、感謝してます。ぜひ日本のサッカーのことを忘れないでください。お疲れさまでした」と最後は労いの言葉で締めくくった岡田氏。メッセージがひと段落すると、スタッフから岡田氏に「ちなみに何かエピソードがあったら…」と振られたが、岡田氏は笑顔のまま「そんなの、ここで言えないですよ。何を言ってるんですか」と言い返した。

 冷や汗をかいた闘莉王だったが、VTRが終わると「いや~…一緒に戦ったすごい監督だったのでね。怖いイメージがありますが、もう引退したんで、今度は酒でも飲みながら色々語りたいなと思います」と笑顔。だが、ここでアナウンサーから「その時はFC今治の断りについては…」と聞かれると、慌てたように「ちょっとそのエピソード出さないでもらえます?」「ちょっと恥ずかしいですね」と笑顔のまま慌てまくっていた。

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