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冨安 ボローニャに出発“守備の国”で二刀流アピールだ!

[ 2019年7月16日 05:30 ]

イタリアへ出発したボローニャのDF冨安
Photo By スポニチ

 セリエAのボローニャに移籍した日本代表DF冨安健洋(20)が15日、成田空港発の航空機でイタリアへ出発した。シントトロイデン(ベルギー)からステップアップを果たし、日本人センターバック(CB)としては初のセリエA挑戦。主軸として期待される来年の東京五輪へ、「カテナチオの国」で世界レベルの守備に磨きをかける決意を示した。16日にはイタリア北部カステロットでの合宿に合流する。

 カテナチオの国から東京五輪へ。5年契約でボローニャを新天地に選んだ冨安はまず「東京」をゴールとする1年間の青写真を描いていた。「(クラブ側に)五輪に出たい気持ちは伝えました。1年後ですし、返事をもらったからといって100%ではない。まずは試合に出ないと」。覚悟の言葉を残し、機上の人となった。

 ボローニャから五輪出場の“確約”は得た。だが道を切り開くのも冨安自身だ。「(東京五輪監督を兼任する)森保監督からも常にレギュラーを獲れ、と言われてます」。イタリアといえば守備、戦術の大国。「細かい部分ですが、体の向きやポジショニング、ラインコントロール、たくさん学べると思います」と目を輝かせた。

 新たに「二刀流」も視野にある。既にミハイロビッチ監督とは電話で話した。情熱の指揮官から評価されたのはボールを運べる部分。ボローニャでは3、4バック布陣を兼用する。CBに加え、右SBの起用も示唆されたという。16日にはキャンプに合流する。「後ろからチームを動かせる選手になりたい。開幕先発へ、アピールしたい」と話した。

 6月の南米選手権では力不足も痛感しつつ、求めていた激しいバトルには血が騒いだ。ユベントスのC・ロナウドを筆頭に世界の猛者と戦うセリエA。「素晴らしいストライカーと対戦することで成長できれば」と冨安。地元福岡に帰った際、セリエAの先輩・森本貴幸(J2福岡)から語学向上と成功の秘けつに同僚の「食事会に付いていくこと」も勧められた。いよいよ日本人CB初のセリエA挑戦が始まる。

 ≪セリエA注目ストライカー≫
 ☆C・ロナウド(34=ユベントス)ポルトガル代表 18~19年試31点21(4位)。メッシ(バルセロナ)と双璧をなすスーパースター。昨季チームの8連覇に貢献し加入初年度でリーグMVP

 ☆ディバラ(25=ユベントス)アルゼンチン代表 18~19年試30点5(51位)。精度の高い左足を武器に17~18年はリーグ3位の22点。昨季苦しんだC・ロナウドとの連係改善が復活への鍵

 ☆クアリャレラ(36=サンプドリア)イタリア代表 18~19年試37点26(1位)。2季連続で自己記録を更新し初の得点王に輝いた遅咲きの点取り屋。9年ぶりに代表復帰し最年長得点を記録

 ☆イカルディ(26=インテル・ミラノ)アルゼンチン代表 18~19年試29点11(13位)。17~18年は29点でリーグ得点王。クラブと衝突して長期離脱するなど性格は難ありだが、決定力は折り紙付き

☆ピオンテク(24=ACミラン)ポーランド代表 18~19年試37点22(3位)。昨季セリエA初挑戦で大活躍した新星。ジェノアで開幕7試合連続弾など13点を挙げ、1月にACミラン移籍

※点の( )は昨季リーグ得点ランキング。

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2019年7月16日のニュース