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浦和、U18代表FW染野獲りへ 浦和幹部正式オファー「万能タイプ」

[ 2019年5月10日 05:00 ]

染野唯月
Photo By スポニチ

 浦和が来季の新戦力としてU―18日本代表FW染野唯月(17=尚志高)の獲得を正式にオファーしたことが9日、分かった。複数の関係者が明かした。今後の黄金期を目指す浦和は世代交代も急務で、将来性ある「令和」のスター候補に白羽の矢を立てた。来週には浦和での練習参加も予定されている。

 染野は今年1月の全国高校選手権で2年生ながら得点王に輝き、尚志高(福島)の4強進出の原動力となった。今春は既に日本高校選抜とU―18代表として、海外遠征も経験した逸材だ。昨年末には右側頭部を負傷したが、裂傷部に医療用ホチキスを入れた状態で、負傷2日後にはプレー。ハートの強さもプロ向きと言えそうだ。

 浦和幹部は「高校生ではトップ。得点感覚はもちろん、ボールは収まるし、パスも出せる万能タイプ」と評する。現エースに君臨する興梠はJ1通算139得点を誇るJ屈指の万能FWで、染野にとっては最高の生きた教材となる。同幹部は興梠のプレーを見て感じ、成長につなげてほしいとし、次世代のエース候補と考えていることも明かした。

 複数の関係者によれば、高校年代の目玉的存在と言える染野の獲得には他にも鹿島、FC東京など複数クラブが動いており、争奪戦の様相も見せている。獲得を正式オファーした浦和では、来週に控える練習参加でも熱烈なラブコールを送る構え。新時代のスター候補の今後が注目される。

 ▼染野 唯月(そめの・いつき)2001年(平13)9月12日生まれ、茨城県出身の17歳。鹿島の下部組織出身で現在は福島・尚志高3年生。昨年度の全国高校選手権では4強進出に貢献。準決勝の青森山田戦でハットトリックを達成するなどし、得点王に輝いた。好きな選手は日本代表FW大迫勇也。家族は両親と兄1人。1メートル79、68キロ。

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2019年5月10日のニュース