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「17歳の至宝」久保、今季初ゴール!ラグビー聖地秩父宮でFK弾

[ 2019年4月11日 05:30 ]

ルヴァン杯1次リーグB組   FC東京1―0鳥栖 ( 2019年4月10日    秩父宮 )

後半、FKで直接ゴールを決めるFC東京・久保
Photo By スポニチ

 各地で8試合が行われ、B組で2連敗中だったFC東京は鳥栖を1―0で下して勝ち点3を手にした。後半途中から出場したU―22日本代表MF久保建英(17)は、同39分に豪快な直接FKを叩き込み、今季公式戦初ゴールを決めた。64年東京五輪以来、55年ぶりにサッカーの試合が開催された「ラグビーの聖地」秩父宮ラグビー場で、20年東京五輪の星が頼もしい活躍を見せた。

 平成が生んだ「17歳の至宝」が、魔法の左足で降りしきる雨を切り裂いた。後半39分。ペナルティーエリア右の角度のない位置からの直接FK。強烈なシュートを左サイドネットに突き刺した久保建は一目散にベンチの長谷川監督のもとに駆け寄り抱きついた。

 「お待たせしました!決めたから言えることですけど、やっとだな、という感じです」

 チームにはFKの名手、太田がいるが、このFKは「絶対に蹴ろうと思っていた」という。先輩を制してキッカーを志願すると、譲ってくれた太田から蹴るポイントをアドバイスされた。「太田選手の経験を借りて決められました」。6月にA代表入りの可能性も浮上している17歳は、待ち望んでいた今季公式戦初得点を謙虚に喜んだ。

 日々のトレーニング後には日本代表DF室屋らとFKの居残り練習を行う。GKを立たせて何本も蹴り込み納得するまでやめない。才能に、たゆまぬ努力を積み上げ結果につなげた。クラブ幹部は「フィジカル面も整ってきて、求められることを体現できている。キャンプから意識もかなり高く保てているし、高校3年生だと考えればまだまだ伸びる」と天井知らずの成長に太鼓判を押す。

 本拠の味の素スタジアムが改修工事により平日は使えないため、64年東京五輪以来、55年ぶりに秩父宮ラグビー場でサッカーの試合が開催された一戦。久保建の豪快な一撃は20年東京五輪での活躍をも予感させた。

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