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川崎F 日増しに存在感増すMF守田がぶち当たっている“壁”

[ 2019年2月28日 12:32 ]

川崎F・守田
Photo By スポニチ

 昨季リーグ2連覇を達成した川崎Fにあって、日増しに存在感が増しているのが日本代表MF守田英正(23)だ。大卒1年目の昨季は、シーズン途中にボランチの定位置を確保すると、元日本代表MF中村憲剛(38)のアドバイスなどもあり急成長。昨年9月11日のコスタリカ戦ではA代表デビューをも果たした。

 プロ2年目の今季は背番号を「25」から「6」に変更。J2千葉に移籍したMF田坂祐介(33)から引き継いだその一桁番号も、まったく違和感がないほど、すっかり板についている。「スタメンのひとりとしてチームを引っ張っていく。そういう気持ちは1年目(の昨季)よりはるかに強いと思います」。主力としての自覚、責任感も増している。

 もはやチームに不可欠な存在となった守田。だが、意外にも今、乗り越えるべく“壁”にぶち当たっているという。経験を積み、自信をつけ、プレーにそれまで以上の余裕が生まれたことで今は「(ボールを保持したときの)見える景色も広がっている」という。ただ視野が広がってプレーの幅、選択肢が広がったことで、逆に「憲剛さんにも言われましたけど、(プレー選択の)判断が少し遅くなっている」と感じているようだ。素人目にはまったく分からない、ハイレベルな課題。それこそ0コンマ何秒といった判断スピードが違いを生む、まさにプロならではのタスクとも言えるだろうか。

 それでも「まだまだ成長出来ると思う」と飽くなき向上心を持つ守田は、その“2年目の壁”も「成長過程だから起きる現象だと思う」とポジティブに捉えている。守田にとってはさらに一皮むけるため、レベルアップするために今超えるべき壁。逆にそれをクリアしたならば、守田自身にとってはもちろんのこと、リーグ3連覇を目指すチームにとっても成長につながることは間違いない。

 チームは1日にホームで鹿島と対戦する。昨年ACLを制したアジア王者との一戦では、成長曲線がまだまだ右肩上がりの守田のプレーに、より一層注目して観るのも、面白いかもしれない。(垣内 一之)

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2019年2月28日のニュース