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塩谷、ウズベク戦で森保Jデビューへ “地元”活躍後押し

[ 2019年1月16日 05:30 ]

アジア杯

練習で鋭い動きを見せる塩谷(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 F組の日本は17日、1次リーグ1位突破を懸けてウズベキスタンと対戦する。第2戦からの大幅なメンバー入れ替えが敢行される予定で、UAEのアルアインに所属するDF塩谷司(30)の出場が確実視される。昨年12月のクラブW杯決勝のレアル・マドリード戦でゴールを決め、UAEで時の人となった男が、“地元”で森保ジャパンデビューを果たす。

 Rマドリードから得点を奪った男の凱旋に、“地元”がにわかに活気づいている。アルアインに住み、アルアインでプレーする塩谷が、17日に同地で森保ジャパンデビューする。練習では強烈なミドルシュートを次々に突き刺すなど準備万端。「優勝するために自分にできる最大限のことをしたい」と話す30歳の出番を、地元ファンたちも興奮気味に待ちわびた。

 街の各所には、クラブW杯決勝でゴールを決めた、時の人の顔が。塩谷もたまに来店するというスポーツショップで働くタンザニア出身のドーザさん(30)は「有名だから顔を見たらすぐに分かる。次は日本代表として戦うのか?断然日本を応援するぜ」とエール。家族ぐるみでアルアインを応援しているというワリードイーサさん(20)は「レアル戦で決めた人だろ?ウズベキスタン戦でも絶対に決めるさ!」と白い歯を見せた。

 ファンだけではない。UAEメディアも大注目だ。初戦と第2戦でベンチが続くと、代表スタッフに「なぜ塩谷を使わないんだ」と問い合わせが殺到したという。昨年、左肩脱臼手術をした際には、サポーターが突如病室に巨大ケーキと山盛りのチョコレートを持って見舞いに集結したほど愛される存在。国境を超えてデビューの瞬間を待ちわびている。

 塩谷自身、移籍の背景には「この国の日本人の評価を高めたい」という思いがあった。そしてUAEに来た目的の一つが、この大会への出場でもあった。以前は白米をドバイまで買いに行っていたが、今は近所のスーパーのイタリア米を食すほどアルアインに溶け込み、なじんでいる。間違いなく地元で最も有名な日本人。声援を力に変え、チームを1位突破に導く。

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2019年1月16日のニュース