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神戸“バルサ化”着々!元スペイン代表ビリャと交渉中 10年W杯得点王

[ 2018年11月30日 05:30 ]

神戸と交渉中のビリャ(AP)
Photo By AP

 神戸が、元スペイン代表FWダビド・ビリャ(36)の獲得に動いていることが29日までに分かった。ビリャは年内で契約が満了する米MLSニューヨーク・シティー退団を表明。新天地は神戸が最有力となっており、実現すれば史上5人目のW杯得点王のJリーグ入りとなる。来季2年目となるMFアンドレス・イニエスタ(34)とはバルセロナの元同僚で、10年W杯南アフリカ大会を制した元チームメートだけに“タッグ再結成”に期待がかかる。

 新たな世界的スターの神戸入りが急浮上した。10年W杯南アフリカ大会で得点王に輝き、スペインの初戴冠に大きく貢献したビリャだ。今季限りで契約が切れる米MLSニューヨーク・シティーが公式サイトで退団を発表。ビリャは地元メディアのインタビューに「心と体が新しい挑戦を求めている。まだどこかは言えないが、プレーは続ける」とコメントした。新天地に関しフランス紙「レキップ」などはJリーグ入りの可能性を報じたが、その本命が神戸であることが判明。神戸関係者も「交渉中」と認めた。

 ビリャは言わずと知れた世界的ストライカー。バルセロナでは10〜11年シーズンに欧州CLを制覇するなど、数々のタイトル獲得に貢献した。スペイン代表では歴代最多の59得点をマーク。黄金期の中心選手の一人として、優勝した08年欧州選手権、10年W杯ではともに得点王に輝き、母国の賜杯獲得に大きく貢献した。米MLSでは年俸561万ドル(約6億3400万円)で4年間プレー。今季は23試合で14得点とゴールへの嗅覚は衰えていない。

 神戸は今季途中にバルセロナから元スペイン代表のイニエスタを3年総額100億円規模の大型契約で獲得。悲願のリーグ制覇に向けさらに“バルサ化”を推し進めている。イニエスタも27日に「新たな選手を迎える変化は必要。クラブをより強くしていくために必要な選手は補強していくべき」と訴えており、バルセロナやスペイン代表でコンビを組んだビリャは、相棒としてまさにうってつけの存在と言える。

 トルコ紙で神戸と合意とも報じられたベシクタシュの元ブラジル代表で元バルセロナのDFアドリアーノ獲得の可能性は低いとみられるが、さらにビッグネームのビリャの加入による相乗効果は計り知れない。移籍が実現すればリネカー、スキラッチ、ストイチコフ、フォルランに次ぐ5人目のW杯得点王のJリーグ入りとなる。神戸はビリャ以外にも積極補強に動いており、来季はさらなる注目を集めそうだ。

 ◆ダビド・ビリャ 1981年12月3日生まれ、スペイン・ラングレオ出身の36歳。01年にスペイン2部ヒホンでプロデビュー。同1部のサラゴサ、バレンシアを経て10〜13年にバルセロナで活躍。Aマドリード、メルボルンCでプレー後、15〜18年にニューヨーク・シティーで公式戦124試合80得点し、16年にはMLSのMVPに。スペイン代表で98試合に出場し歴代最多の59得点。08年欧州選手権、10年W杯の優勝メンバー。1メートル75、69キロ。

 ≪W杯得点王、過去4人プレー≫過去にJリーグでプレーしたW杯得点王は、名古屋のFWリネカー(イングランド=86年メキシコ大会)、磐田のFWスキラッチ(イタリア=90年イタリア大会)、柏のFWストイチコフ(ブルガリア=94年米国大会)、C大阪のFWフォルラン(ウルグアイ=10年南アフリカ大会)の4人。J移籍初年度は4選手とも1桁得点でシーズンを終えている。4選手のシーズン最多得点は、95年スキラッチの31点。浦和FW福田の32点に次ぐ得点ランク2位でJ得点王獲得はならなかった。

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2018年11月30日のニュース