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浦和 興梠2発!鮮やかボレーで雨中決戦にケリ ACL射程に

[ 2018年10月1日 05:30 ]

明治安田生命J1第28節   浦和3-2柏 ( 2018年9月30日    埼玉 )

<浦和・柏>前半、ゴールを決め、武藤(左)と喜ぶ興梠
Photo By 共同

 台風24号のため2試合が延期となり、1試合が行われた。浦和が柏に3―2と逆転勝ちし、今季2度目の3連勝で暫定6位に浮上。エースのFW興梠慎三(32)が2―2の後半36分、決勝の右足ボレー弾を決めるなど2得点と爆発し、雨中の決戦にケリをつけた。3位鹿島との勝ち点差も4に肉薄し、来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内(3位以内)を射程に捉えた。

 雨中の決戦にケリをつけたのはやはり興梠だ。2―2で迎えた後半36分、武藤の右クロスに飛び込み、鮮やかな右足ボレー弾を決めた。台風24号の影響で風雨が強まる中でも「濡れたピッチの方がパス、ボールも走るから個人的にはやりやすい。武藤からもいいボールが来た」とどこ吹く風。水を得た魚と化した。

 本来、柏木のパスに抜け出すのが得点パターン。この日は警戒され、ホットラインが寸断されたが「相手も研究してる。でも、1タッチなら相手もつきづらい」と興梠。前半41分には、これも1タッチで左足のループ弾を決めた。終盤、オーバーヘッドで空振りし、背中から落ちた。「年をとりました」と苦笑したが、らしさは凝縮されていた。

 3連勝で暫定6位浮上。3位鹿島との勝ち点差は4となり、ACL出場権も射程に入った。試合前、主将の柏木はマンチェスターCのドキュメンタリー番組を見たという。グアルディオラ監督が鼓舞し、チーム全体で戦う姿勢を打ち出していた。柏木は「チームづくりの参考になった」と言う。チームに勢いが出てきた。

 興梠も当然、ACLを見据える。「上位との対戦が残っているし、3位に入る可能性は大いにある」。3位鹿島、4位札幌、5位FC東京とはいずれも直接対決を残す。残り6戦。「1試合1点を目指したい」と興梠。現在J1通算133得点、浦和でも通算84得点としており、J1歴代6位の三浦知良(通算139点)にあと6、クラブJ1最多得点の福田正博(通算91点)にもあと7に迫るエースが、ペースを上げてきた。

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