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森保J若返り 堂安ら欧州若手ホープ招集で世代交代 五輪世代との融合も期待

[ 2018年8月25日 05:30 ]

オランダ・フローニンゲンに所属する堂安(手前)
Photo By ゲッティ=共同

 日本代表の森保一監督(50)がAマッチの初陣となる9月の親善試合(7日チリ戦、11日コスタリカ戦)に欧州で活躍する3人のホープを招集することが24日、濃厚となった。いずれもA代表未経験のフローニンゲンMF堂安律(20)、ドイツ2部ハンブルガーSV・FW伊藤達哉(21)、シントトロイデンDF冨安健洋(19)に日本協会が招集レターを送付したことが判明。東京五輪世代との融合、世代交代に着手する。

 世代交代、そして東京五輪世代との融合へ。森保ジャパンは水面下でホープ3選手のサプライズ選出を用意していた。招集レターの送付が判明したのは、MF堂安、FW伊藤、DF冨安の3選手。9月に初陣を迎えるA代表にはフレッシュな顔触れが加わりそうだ。

 ホープ(1)堂安 “浪速のメッシ”の異名を持つ。移籍1年目の昨季も29戦に出場しW杯ロシア大会の代表候補にもリストアップされた逸材。今季も開幕のフィテッセ戦で今季初得点をマークした。

 ホープ(2)伊藤 小柄なドリブラー。柏の下部組織から15年、ハンブルガーSVへ移籍。昨季はチームが2部降格と苦しむ中、トップチームでデビューを果たすなどドイツ1部で20戦に出場し、経験を積んだ。1メートル66と小柄だが、ドリブルの切れ味は鋭い。

 ホープ(3)冨安 1メートル88の高さを誇る将来が楽しみな長身DF。今年1月にJ2福岡からシントトロイデンに移籍。今季は開幕からレギュラーに定着すると、全4試合にフル出場している。

 3人に共通するのは欧州を舞台にレギュラーとして活躍している点。将来性だけでなく、現状の経験値も加味している。「日本代表の勝利のために世代交代、年代間の融合を図る」を公約に掲げる森保監督だが、この世代交代のスピード感はU―21代表を兼任する指揮官ならでは。注目の代表発表は今月下旬の予定。W杯ロシア大会に出場した常連組では長谷部、本田が代表を引退し、それ以外もコンディション面などの理由から招集が見送られる可能性もある。森保ジャパンは若い力を取り込んでスタートを切る。

 ◆堂安 律(どうあん・りつ)1998年(平10)6月16日生まれ、兵庫県尼崎市出身の20歳。G大阪の下部組織出身で15年には2種登録され、16歳11カ月18日でJ1デビューを果たす。17年6月にオランダ1部フローニンゲンへ移籍。17年U―20W杯では日本の決勝トーナメント進出にも貢献。1メートル72、70キロ。左利き。

 ◆伊藤 達哉(いとう・たつや)1997年(平9)6月26日生まれ、東京都出身の21歳。柏の下部組織出身。15年7月、通学していた高校の早期卒業という特例措置を受け、ハンブルガーSVに3年契約で加入。昨年9月のレーバークーゼン戦でトップチームデビューを果たすと20戦に出場し、21年までの契約延長も発表された。1メートル66、59キロ。右利き。

 ◆冨安 健洋(とみやす・たけひろ)1998年(平10)11月5日生まれ、福岡県出身の19歳。福岡の下部組織出身で高校2年のとき、2種登録され公式戦デビュー。今年1月にベルギー1部シントトロイデンに完全移籍。16年リオ五輪でトレーニングパートナーに選出。6月にはU―21代表としてトゥーロン国際にも出場。1メートル88、78キロ。

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