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“ボール回し”に批判も 槙野「どれだけの人が人生を懸けて戦ったことがあるのか」

[ 2018年8月4日 13:18 ]

浦和のW杯日本代表DF槙野智章
Photo By スポニチ

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場した日本代表DF槙野智章(31)が4日放送のニッポン放送「アッコのいいかげんに1000回」(土曜前11・00)に出演。世界中で物議を醸した1次リーグ最終戦・ポーランド戦のボール回しについて舞台裏を明かした。

 日本はポーランド戦に引き分け以上なら自力突破できたが、先制点を許して0―1のまま試合が進行。リードされている状況ながら、他会場でコロンビアがセネガルに勝つという“他力勝負”に出てラスト10分間ボール回しに終始し、2位突破を果たした。

 後半途中から投入された主将・長谷部からの指示は「“イエローカードをもらうな”だった」。フェアプレーポイントを意識しての戦術だったが「ピッチ上の僕らは、イエローをもらわなかったら上(決勝トーナメント)に行けるの?っていうのが本音だった」と振り返った。

 自身はベンチから一番近い位置でプレーをしていたことから「監督、このままでいいんですね?パス回しだけでいいんですね?」と2度確認。その際の西野氏は「テンパってまして、“うわぁぁぁ〜”って言葉だけだったのでびっくりしたんですよ」と明かしてスタジオを沸かせた。

 槙野によると、西野氏はこのやりとりを覚えていないとのことだったが、パーソナリティーの和田アキ子(68)は「その時は、人生を懸けた男たちの責任を背負っていたわけだからね」と話した。

 他力本願のボール回しは世界中で物議を醸し、実際、試合終了後の会場はブーイングの嵐だったという。それでも選手同士で「でも、どれだけの人が人生を懸けて戦ったことがあるのか。国を背負って戦ったことがあるのか」との声が上がっていたことも伝え「上に進むための1つの作戦だった」と力強く話した。

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2018年8月4日のニュース