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武藤 プレミア古豪ニューカッスルから正式オファー!複数年×年俸4億円

[ 2018年7月20日 05:30 ]

マインツの日本代表・武藤
Photo By スポニチ

 プレミアリーグの古豪ニューカッスルが、マインツの日本代表FW武藤嘉紀(26)に正式オファーを出したことが19日までに分かった。複数の関係者によれば、契約は複数年で、年俸は4億円の破格の条件という。W杯ロシア大会にも出場した武藤には、同じプレミアリーグのウェストハムのほか、ドイツの複数クラブも獲得に興味を示している。

 かねて武藤を高く評価していたニューカッスルが今夏の獲得に本腰を入れた。複数の関係者によれば、マインツ側に文書で条件を含む正式オファーを送付。複数年契約で年俸270万ポンド(約4億円)という破格の条件を提示しているという。15年7月にマインツに移籍した際の年俸は110万ユーロで当時のレートでは約1億4500万円。2年で自身の価値を3倍近くにまで上げ、欧州でプレーする日本人選手のトップクラスに匹敵する条件提示を受けた。

 白と黒の縦じまでおなじみのニューカッスルはリーグ優勝4回を誇るプレミアの古豪。かつて元イングランド代表のFWシアラーや、“ワンダーボーイ”ことFWオーウェンもプレーし、熱狂的なファンがいることでも有名だ。今夏は、既に韓国代表MF奇誠庸を獲得するなどアジア人獲得にも積極的。新たなFW獲得を画策する中で、1月にも正式オファーを出した武藤の獲得へ、再アタックした形となった。

 武藤はFC東京に所属した15年にプレミアリーグのチェルシーからオファーを受けた経験も持つ。ただそのときは、世界各国のスターがそろうクラブで定位置を奪うのは容易ではないと判断。18年W杯ロシア大会を見据え、試合に出られることを最優先にしてマインツ移籍を決断した。マインツではケガなどの苦難も乗り越え、昨季は欧州主要リーグで日本人トップの8ゴールをマーク。目標のW杯にも出場を果たした。

 ただW杯は1次リーグ第3戦のポーランド戦に出場したのみ。「このW杯で何一つチームに貢献できたことがなかった。自分の力のなさは凄く腹が立った」と悔しさを味わった。マインツとの契約は来季まで残すが、武藤獲得には、ドイツの他クラブも獲得に乗り出すなど争奪戦が繰り広げられている。昨季終盤には「行くならこのタイミング」とW杯後の移籍も視野に入れていたが、その中で届いた世界最強リーグからの正式オファー。移籍には、移籍金などの条件面でクラブ間での合意も必要となるが、リベンジを誓う22年カタール大会への第一歩をイングランドでしるす可能性が出てきた。

 ▽ニューカッスル 1881年創設。本拠地はイングランド北部ニューカッスル・アポン・タイン。1955年以来国内タイトルとは無縁もリーグ優勝4回、FA杯優勝6度を誇る名門。チームカラーは白と黒。指揮官はスペイン人のラファエル・ベニテス監督。ホームスタジアムはセント・ジェームズ・パークで5万2405人収容。

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2018年7月20日のニュース