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“BIG3”1年2カ月ぶりそろい踏み エース級のジョーカーズ

[ 2018年5月28日 05:30 ]

戦術形式の練習で同じチームでプレーした岡崎(右)香川(上)本田(左)の“ビッグ3”(撮影・西海健太郎) 
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 W杯壮行試合ガーナ戦(30日、日産ス)を控える日本代表は27日、千葉県内で合宿7日目に突入した。左足首痛で出遅れていたFW岡崎慎司(32)が紅白戦の2本目で初めて主力組に抜てきされた。同じ2本目ではMF本田圭佑(31)、MF香川真司(29)もシャドーに入り、約1年2カ月ぶりに“ビッグ3”がそろい踏み。かつてのエース級がトリプルジョーカーの様相を見せ始めた。

 ついにビッグ3がそろい踏みだ。紅白戦の2本目。岡崎が今合宿で初めて主力組に入ると、1本目はサブ組だった本田と香川もビブスを脱いでスタートポジションをとった。岡崎が1トップの位置に入り、シャドーと呼ばれる1・5列目に本田と香川が並ぶ。西野監督が「彼らのプレーは代表に欠かせない」と信頼を寄せるキーマン3人がトライアングルを形成した。

 本田、岡崎、香川が同時出場した日本代表戦は通算48試合。内訳は30勝9分け9敗で、勝率は7割以上にのぼる。最後に3人がピッチで競演したのは17年3月のタイ戦だが、長年にわたって日本代表をけん引してきた3人が前線にそろうことで攻撃に厚みが加わる。日本代表にとっては重要なオプションの一つになりそうだ。

 西野監督は3バックの導入にあたり、ミーティングでマンチェスターCの映像などを使用して選手の理解を促している。本田は「選手がうまく理解すれば、相手ははめにくい」と感想を漏らし、3バックの新システムに希望を見いだしているという。

 この日の紅白戦は“途中出場”の形でレギュラーは確約されていない。ただ、経験も実績も十分な3人だからこそ、期待される役割も大きい。思い起こされるのは14年W杯ブラジル大会1次リーグのコートジボワール戦だ。日本は本田のゴールで先制したが、後半17分に相手エースのFWドログバが登場したことで状況は一変。日本は19、21分に立て続けに失点し、逆転負けを喫した。W杯において存在だけで流れを変えられる選手は不可欠。ビッグ3の力量が試される。

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