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元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス J入り浮上、鳥栖など本格交渉へ

[ 2018年5月7日 05:30 ]

10年W杯南アフリカ大会でスペインの初優勝に貢献したフェルナンド・トーレス(中央)
Photo By 共同

 元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス(34)に、今夏のJリーグ入りが浮上していることが6日までに分かった。関係者によれば、既に今季限りでアトレチコ・マドリード退団が決まっている世界的ストライカーに、鳥栖をはじめとする複数のJクラブが興味を示しているという。金髪の“イケメン”で知られ日本でも多くのファンがいるだけに、実現すれば、大きな話題を呼びそうだ。

 世界的ビッグネームのJリーグ入りが急浮上した。複数の関係者によれば、今季限りでAマドリード退団を表明している元スペイン代表F・トーレスの移籍先に、米MLS、中国のほか、最近になり「Jリーグも加わった」という。

 F・トーレスといえば、サッカーファンなら誰もが知る世界でも有数のストライカー。Aマドリードでキャリアをスタートさせ、リバプールで人気を不動のものとし、チェルシーでは欧州CLを制するなど、ビッグクラブで活躍してきた。スペイン代表としても10年W杯南アフリカ大会で母国の初優勝に貢献し、12年欧州選手権では得点王にも輝いた。さらに実力もさることながら、甘いマスクで女性ファンも多いという、まさに名実ともにワールドクラスのFWだ。

 そのF・トーレス獲得に複数のJクラブが興味を示しており、中でも最も熱心なのが鳥栖だという。元コロンビア代表FWイバルボのケガによる離脱もあり現在は17位に低迷している。深刻な得点力不足に陥っており、点取り屋の補強は急務。F・トーレス獲得には中国の大連一方、米MLSのDCユナイテッドも動いているとされるが、鳥栖も近日中に本格交渉を始める予定という。

 F・トーレスはチェルシー時代の12年12月にクラブW杯出場のため来日。Aマドリードに復帰した15年7月にも鳥栖との親善試合のために来日している。関係者によればかなりの親日家で、新天地候補の中でも日本に高いプライオリティーを置いているという。昨夏には神戸が元ドイツ代表FWのポドルスキの獲得に成功し話題を呼んだが、F・トーレスのJリーグ入りが実現すれば、再び日本で大フィーバーが巻き起こりそうだ。

 ◆フェルナンド・トーレス 1984年3月20日生まれ、スペイン・マドリード州出身の34歳。Aマドリードの下部組織で育ち、01年にトップ昇格。その後、リバプール、チェルシーで活躍し、ACミランを経て15〜16年シーズンにAマドリード復帰。スペイン代表としては110試合に出場し、38得点を記録。10年W杯南アフリカ大会、08年、12年欧州選手権を制覇。1メートル85、78キロ。利き足は右。

 【主なJ大物助っ人】

 ☆MFジーコ(92〜94年、鹿島)J通算23試合14得点。W杯に3度出場した元ブラジル代表の10番。93年の初戦でハットトリック1号。02〜06年に日本代表を指揮。

 ☆FWリネカー(93〜94年、名古屋)J通算18試合4得点。元イングランド代表で86年W杯得点王。当時J最高の年俸3億円もケガで本領を発揮できず。

 ☆MFリトバルスキー(93〜94年、市原)J通算63試合10得点。元西ドイツ代表。W杯に3度出場し90年大会優勝。96〜97年は旧JFLの仙台でプレー。

 ☆MFレオナルド(94〜96年、鹿島)J通算49試合30得点。当時の現役ブラジル代表で94年W杯優勝メンバー。鹿島を退団後、パリSG、ACミランでも活躍。

 ☆DFジョルジーニョ(95〜98年、鹿島)J通算103試合17得点。元ブラジル代表の右サイドバックでボランチでもプレー。引退後の12年に鹿島を指揮。

 ☆MFストイコビッチ(94〜01年、名古屋)J通算184試合57得点。ユーゴスラビア代表で日本で現役引退。08〜13年に名古屋を指揮し10年初優勝に導く。

 ☆MFドゥンガ(95〜98年、磐田)J通算99試合16得点。現役ブラジル代表の主将。闘将として磐田をけん引し、98年の年間初優勝など黄金期の基礎を築いた。

 ☆FWフォルラン(14〜15年、C大阪)J通算42試合17得点。加入当時現役ウルグアイ代表で年俸はJ最高6億円。14年は7得点に終わりチームはJ2降格。

 ☆FWポドルスキ(17年〜、神戸)J通算26試合8得点。元ドイツ代表FWで年俸はJ最高の6億円。Jデビュー戦で2ゴール。

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2018年5月7日のニュース