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仙台 リーグ6戦ぶりの白星 渡辺監督「前への意識を持ってチャレンジ」

[ 2018年5月6日 19:15 ]

明治安田生命J1リーグ

<湘南・仙台>西村(右)を出迎える仙台・渡辺監督(左)
Photo By スポニチ

 仙台が長く暗いトンネルを抜けた。6日に敵地で湘南と対戦し、3―1で快勝。リーグ6戦ぶりの白星を挙げた。

 開始早々にスコアが動いた。前半3分、MF蜂須賀の右クロスにMF野津田が左足で合わせて先制。同36分にはFW西村が冷静にPKを決めた。当初は野津田がキッカーを務める予定だったが、「あいつ(西村)が蹴りたそうに近づいてきた」(野津田)。結局じゃんけんでキッカーを決め、勝者は後輩の西村に。野津田は「力が入っていたからグーを出してくると思ったけど負けた。意外と冷静だった」と苦笑いで舞台裏を明かしたが、この追加点の効果もあり、前半は優位にゲームを進めた。

 だが、後半6分にPKから失点。すると流れはホームの湘南に傾き、一方的に攻め込まれる展開が続いた。後半の45分で放ったシュートは相手の10に対し、仙台はわずか1。それでも、「チーム全体として気持ちが入っていた。最近は失点すると落ち込むことが多かったが、今日は足が止まることはなかった」(西村)と球際で体を張り、懸命に耐え続けた。そして2―1の後半アディショナルタイム。後方からの浮き球のパスに抜け出した西村が2点目を決め、相手を突き放した。

 試合後、渡辺監督は「5試合勝ちがなく、ともすれば落ち込みがちな時間を過ごしたが、我々は発展途上なチーム。前への意識を持ってチャレンジしたかった。こういうサッカーをやろうと決め、それをやり続けたことが良かった」とイレブンを称えた。苦しい時間を過ごしながらも、殻を破った仙台。ここから再び上昇気流に乗っていく。

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2018年5月6日のニュース