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槙野智章 ケルン時代思い出す“ドイツの父”と再会 感謝はW杯で恩返し

[ 2018年4月27日 11:00 ]

槙野智章「オフ・ザ・ピッチ」

浦和・槙野が感謝を忘れないドイツの父・内藤良次さんとポーズ(槙野提供)   
Photo By 提供写真

 浦和の日本代表DF槙野智章(30)がオフショットを紹介する企画「オフ・ザ・ピッチ」。今回は先月、訪れたドイツ編だ。11年に在籍したケルンでは出場8試合にとどまるも、貴重な出会いと経験に恵まれた。今も慕う“ドイツの父”や当時住んでいた家など思い出の地を巡った。

 先日、ドイツの父に会ってきました。日本代表のベルギー遠征の最終日です。試合後、帰国便の出発までに時間があったので日本協会に許可を頂きケルンに向かいました。車で約1時間。大迫、原口、宇佐美、宇賀神も誘いました。

 訪ねたのは日本料理の「桃太郎」。僕が初めて泣きながらお寿司を食べた店で、料理長の内藤良次さんがドイツの父です。1年間、料理のサポートからドイツ語のお手本、苦しい時期には相談役になってもらいました。浦和へ移籍が決まり、飛行機に乗って日本へ帰るという日のランチにも寄ったんです。

 その時、内藤さんは初めて行った時と同じ8貫のお寿司を握ってくれて…。これを食べて始まり、そして帰国する。一気にいろんな思いが込み上げてカウンターの端で泣きながら食べました。僕にとってドイツは苦い思い出ではなく、凄く内容の濃い場所ですね。

 6年前、内藤さんにはW杯に出場できたらチケットを用意すると約束して日本に帰ったんです。今回も同じお寿司を食べて…。原点回帰になりました。

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