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C大阪 清武、復活アピール2発!今季初ゴールがメモリアル弾

[ 2018年4月26日 05:30 ]

明治安田生命J1第10節   C大阪2―1仙台 ( 2018年4月25日    金鳥スタ )

後半、同点ゴールを決め喜ぶC大阪・清武
Photo By 共同

 各地で9試合が行われ、C大阪はホームで仙台を2―1で下した。今季リーグ戦初先発のMF清武弘嗣(28)が後半6分に同点弾となる今季初ゴールを決めると、同15分にこぼれ球を押し込みJ1では自身初の複数得点となる2点目。逆転勝利の立役者となり、W杯ロシア大会の日本代表メンバー入りに向けても猛アピールとなった。また西野朗監督(63)は27日に渡欧し、欧州組をチェックする。

 脳裏に一瞬、ストライカーの残像が浮かび上がった。1―1で迎えた後半15分、日本代表MF山口がミドルシュートを放つと、GKのはじいたボールに1人だけ反応したのが清武だった。「曜一朗が狙っている姿が思い浮かんだと思ったら(こぼれ球が)マジで来た。いつもベンチで観察していて良かった」。この日は出場しなかったFW柿谷のような鋭い動き出しで逆転弾を仕留めた。

 後半6分に同点弾となる今季初ゴールを奪い、これがC大阪のJ1ホーム通算500得点目。リーグ戦初先発となった一戦でいきなり2得点を奪い、勝利を引き寄せた。4度の負傷離脱に見舞われた昨季。始動から順調だった今季も、リーグ開幕前に右腓腹(ひふく)筋筋損傷を負い戦列を離れた。計り知れない悔しさを抱えつつも、気持ちは折れていなかった。

 復帰前だった4月2日。C大阪のトップパートナーであるヤンマー社の入社式に参加し、新入社員の前に立った。「良いこともあれば悪いこともあります。一日一日、いろんなことがあるけど頑張っていってください。僕も一生懸命、頑張っていきます」。人生の新たな船出をする若人たちへ送った言葉に、偽りはなかった。

 後半26分には自陣ゴール前で仙台の決定機を阻止するなど守備にも奔走し、同29分に交代する際には拍手に包まれた。2大会連続となるW杯メンバー入りへ「みんなにチャンスがあると思うので狙っていきたい」と背番号10。視察に訪れた関塚技術委員長も「しっかり報告しておきます」と語った。国際Aマッチには1年以上も出場していないとはいえ、光が見えてきた。

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2018年4月26日のニュース