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鹿島・金崎アピール2発!関塚氏の前で存在感 4戦ぶり白星

[ 2018年4月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第8節   鹿島2―0名古屋 ( 2018年4月14日    カシマ )

後半43分、ゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎
Photo By スポニチ

 西野ジャパン入りへアピールの2発だ。鹿島はホームで名古屋を2―0で下した。FW金崎夢生(29)が2戦連続得点を含む2ゴールをマーク。日本協会の関塚隆新技術委員長(57)らが視察する中、存在感を示した。前節まで2連敗していたチームは、今季初の複数得点で4試合ぶりの白星。日本代表の西野朗新監督(63)はC大阪―FC東京戦を訪れ、就任後初のリーグ戦視察を行った。

 芝に突っ伏していても分かるくらい、顔中に笑みが広がっていた。試合終了間際の後半43分、金崎は自らのボール奪取からGKとの1対1を制して2点目を奪った。チームとして今季初のリーグ戦複数得点を奪い、4試合ぶりの白星が確定。「自分が点を決めたことよりも、チームが勝てたことが一番大きい」。そう喜んだのには、ある背景があった。

 FC東京に逆転負けし公式戦4試合白星なく終えた前節。翌日12日、小笠原が選手だけのミーティングを呼び掛けた。まず小笠原、続いて内田。順番に全員が思っていることを口にした。口火を切り、まとめ役を買った小笠原は言った。「人のせいにしないで、個人一人一人がもっとやるべきことをやろう。結局(勝てないのは)自分たちのせい」。練習から空気が変わった。

 J1デビューした19歳の小田がサイドで1対1になると、小笠原や三竿健がカバーしてマイボールにした。1点を奪った後の流れの悪い時間には、プレーの切れ間に輪になって話し合い、意識を合わせた。「今日の試合はみんな気持ちが入ってプレーできていたシーンが多かった」と金崎。潮目を変えうる、大きな1勝だった。

 W杯の予備登録メンバー35人提出まで約1カ月。西野新監督の現体制になって以降、金崎はFW候補最多の3得点と好調だ。さらに右太腿裏痛から3試合ぶりに復帰した昌子のほか内田、植田、三竿健もそれぞれに存在感を示した。チームの白星が、W杯への道も明るく照らす。

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2018年4月15日のニュース