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西野新監督就任は本田に追い風 アトランタのエース・城氏がW杯メンバー予想

[ 2018年4月10日 05:40 ]

西野新監督の就任が本田にとって追い風となるか
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 1996年のアトランタ五輪で「マイアミの奇跡」を起こす立役者の一人となった本紙評論家の城彰二氏(42)が、かつて指導を受けた西野監督の目指すサッカーや、中心に据える選手について語った。

 2カ月と言っても、選手が集まれる期間は実質1カ月しかないのだから難しいことはできない。西野さんは技術委員長としてハリルホジッチ前監督のサッカーを見てきたからチームづくりでの問題点は分かっている。4年前のベースに戻して、長谷部や本田、吉田ら経験値の高い選手を中心に整備すると思う。

 ただG大阪の時のように決定力のある外国人選手がいるわけでもないので、アトランタ五輪時のように、しっかり守ってカウンターを主体に攻める戦術になると思う。西野さんはリスクを嫌い、分析力もあるので強い相手にはまともに勝負しない柔軟さもある。

 アトランタ五輪でブラジルを破ったとき、西野さんは守備的に戦う決断をした。攻撃陣は攻めて勝ちたかったので反発したが、データを基に細かく説明して選手を納得させた。GKとDFの間にアーリークロスが入ったときに連係が乱れることがあることを見抜き、その通りに決勝点が入った。

 要求は厳しいが、選手に対して気遣いもできる。コミュニケーションの取り方がうまく、選手の話もよく聞いてくれる。「おまえならどうする」「どういう形の方がいいんだ」と、選手がどういう戦いをしたいか聞いて実行してくれる。その一方で「おまえが軸になってくれないから攻撃ができない」「あんなミスをしたら勝てない」とずばりと言ってくる。選手が「この監督のために戦いたい」と思うようなモチベーションの上げ方もうまい。このタイミングではぴったりだと思う。 (元日本代表FW)

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2018年4月10日のニュース