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川崎F 斎藤学 ブーイング動じず好機演出 古巣横浜戦で197日ぶり復帰

[ 2018年4月9日 05:30 ]

明治安田生命J1第6節   川崎F1-1横浜 ( 2018年4月8日    日産ス )

後半、相手を引き連れてドリブルする川崎F・斎藤(左)
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 敵地で横浜と対戦した川崎FはFW斎藤学(28)が右膝前十字じん帯損傷から197日ぶりにピッチに帰ってきた。後半32分から左MFでプレーし、得意のドリブルで何度もチャンスを演出。試合は1―1のドローに終わった。首位の広島は柏を1―0で下し、勝ち点を16に伸ばした。

 川崎F・斎藤は復活への確かな第一歩だった。後半途中に出場すると、ボールを触るたびに昨季まで所属した横浜のサポーターから大ブーイングを浴びた。それでも、「試合中は感じなかった」と神経を研ぎ澄まし、得意のドリブルで何度も好機を演出。得点にはつながらず「悔しい思いが強い」と吐露したが、「自分にとってサッカーがどれだけ楽しいか、大きいかを感じた時間だった」と、197日ぶりの芝の感触をかみしめた。

 昨オフに悩んだ末に移籍。決断に至った経緯を自らの胸にしまい込んだことが、古巣サポーターから理解を得られない一因となった。それでも「好きなクラブ」と、今も愛着のある古巣に元気な姿を見せた。「出たときは結果を残せることを課題としたい」と思いをまた新たにしていた。

 出番なしに終わった14年W杯。「W杯の借りはW杯で」。その思いを強くしたさなかで負った大ケガも、必死のリハビリで克服。国内屈指のドリブラーが大きな野望を胸にピッチに戻ってきた。

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