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浦和 11人代えて勝ち点1 大槻新体制、控え組奮起でドロー

[ 2018年4月5日 05:30 ]

ルヴァン杯C組   浦和0―0広島 ( 2018年4月4日    Eスタ )

広島と引き分けた浦和イレブン
Photo By 共同

 ルヴァン杯は4日、各地で1次リーグ第3節の8試合が行われた。監督交代の激震が走った浦和は新体制で迎えた広島戦でスコアレスドロー。就任3日目、堀孝史前監督の解任を受け、暫定的に指揮を執る大槻毅監督(45)は1日の磐田戦から先発を総入れ替えするサプライズ采配をみせ、今季初の無失点で再スタートを切った。

 低迷する浦和にカンフル剤が投与された。就任3日目。暫定的に指揮官を託された大槻監督は1日の磐田戦からメンバーを総入れ替え。「監督が代わり(出場機会の少なかった)選手の目の色が変わった。その選手を使いたかった」。主力組へのメッセージを込めた采配だった。

 こわもてにオールバック姿の闘将は、先発起用の選手に3つの条件を求めた。(1)心身ともにフレッシュ(2)野心がある。そして3つ目に「責任は負ってもらうよと伝えました」。練習できたのは2日間だけ。重要視したのは細かな連係や戦術よりもハードワークだった。

 勝利は逃したが、今季公式戦8戦目で初の無失点。ゴール前では泥くさく体を張った。ユース時代から指導する荻原には「力を貸してくれ」。31歳の森脇には「若手を落ち着かせるのはモリの仕事だよ」と個別に声を掛け、士気を高めた。初先発のGK福島は「ゼロで抑えたことは(主力組に)自分たちも、という気持ちにはさせられたと思う」と言った。

 次戦は7日、開幕から5戦未勝利のリーグ戦(対仙台)が待つ。大槻監督は「(先発起用の)基準も前とは違う」と競争心をあおる。クラブ側はネルシーニョ氏を筆頭候補に新監督の招へいを進める中、限られた時間で改革に着手した暫定監督。李は早くも「戦うチームになった」と言った。再出発の浦和が変わり始めている。

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2018年4月5日のニュース