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ハリルJ 格下に苦戦の意外な要因「監督の声が聞こえすぎた」

[ 2018年3月25日 19:24 ]

選手に指示を送るハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 ベルギー遠征中の日本代表は23日の親善試合でFIFAランク67位の格下マリに1ー1で引き分けたが、意外な要因により苦戦を強いられたとの声が挙がっている。試合会場となったスタッド・モーリス・デュフランの収容人数は約3万人だが、マリ戦の観衆は約1400人。スタンドはガラガラで、ハリルホジッチ監督の指示の声がよく通った。

 試合中、指揮官は何度もベンチを飛び出して素早く縦にボールを入れることを要求。ボランチが下がってボールを受けようとすると、DFラインに吸収されないように厳しい口調で訴えた。出場機会のなかったある選手は「監督の声が聞こえすぎたこともあって、一発で裏、裏という攻撃になってしまったと思う」と指摘した。

 別の主力選手は「“蹴れ、蹴れ”という指示が出ていたけど、全部は無理。ボランチが最終ラインに入ってセンターバックと3人でボールを回して、サイドバックに高い位置を取らせた方がうまくいくような気がするけど、ボランチが下がることは監督が嫌う。ちょっと、どうしたらいいのかな、というのはある」と困惑する。

 閑古鳥鳴くスタジアムで監督の指示を気にしすぎたこで、ピッチ内に混乱が起きていたとすれば、多くの観衆が見込まれるW杯本大会ではマイナス材料は減りそうだが、それでは、あまりにも低次元。チームの建て直しへ、選手と監督の腹を割った話し合いが急務だ。

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2018年3月25日のニュース