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本田 空回りでW杯崖っ縁…半年ぶり代表ピッチに連係合わず

[ 2018年3月24日 05:30 ]

国際親善試合   日本1―1マリ ( 2018年3月23日    ベルギー・リエージュ )

<日本・マリ>後半、ドリブルで攻め上がる本田(左)
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 用意された最終テストの第1戦は、不合格に終わった。後半25分、右MFの久保に代わって6人の交代枠の最後の一人としてピッチに立った本田。激しいジェスチャー付きでハリルホジッチ監督から活を入れられて半年ぶりに代表のピッチに入ったが、気迫は空回りした。「(収穫は)唯一、負けなくて良かったということ」。試合後は淡々とした口調で振り返り、「(次は)個人的にはもう少しチャンスをもらえると思っている」とも話した。

 昨年9月のW杯最終予選サウジアラビア戦以来となる代表戦。ブランクゆえか、テンポがずれ周囲との連係が合わない。シュートはゼロ。33分のFKはキッカーに名乗り出たものの、指揮官から“おまえはいい”と指示が飛んだ。得意とするプレースキッカーの序列も低いことの表れだった。42分のFKではキッカーを務めたが、敵陣中央から左足で放ったクロスは、力なくGKの手前でバウンドした。

 半年間代表から離れた間、パチューカでは2400メートルの高地の中で専属分析官をつけて瞬発系などの練習を繰り返した。体重は3キロほど減り、代表での戦術に合わせ背後に抜けるシャープな体つきに変化。相当の覚悟で臨んでいただけに、ふがいない結果だった。3度目のW杯へ、残されたテストはウクライナ戦だけ。「(ウクライナは)今日より強い相手。緊張感がある中でできると思う」。16年9月のW杯最終予選UAE戦以来の沈黙を破るゴールで、最後のアピールに向かう。

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2018年3月24日のニュース