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ハリル監督 欧州居残り“情報戦”W杯対戦国を生視察へ!

[ 2018年3月24日 06:30 ]

マリ戦後に会見をするハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が、ベルギー遠征後も欧州に滞在することを決めた。欧州組の試合視察、故障者の状態確認とともに、W杯対戦国の選手が所属するクラブの試合に足を運ぶことも検討中。再来日は4月下旬の見通しで、W杯メンバー23人の選定と対戦国分析に力を注ぐ。

 W杯準備のため、ハリルホジッチ監督が欧州に居残る。日本代表は28日にベルギーから帰国予定だが、関係者は「監督の再来日は4月20日ごろになると思う。欧州に残って選手の視察をする」と明かした。フランス人コーチ陣も欧州に残留する方向で調整している。

 最大の目的は欧州組のコンディション確認。今遠征で招集している選手の試合視察に加え、ケガで招集を見送ったMF香川(ドルトムント)、DF吉田(サウサンプトン)、DF酒井宏(マルセイユ)、所属クラブで出場機会が激減するFW浅野(シュツットガルト)、MF井手口(スペイン2部クルトゥラル・レオネサ)らの練習場に足を運ぶ予定だ。

 さらに今回は新たな試みとして、W杯1次リーグで対戦するコロンビア、セネガル、ポーランドの選手を直接視察する計画も浮上している。これまで対戦国分析は映像に頼ってきたが、オフザボールの動きなどをチェックするには実際にスタジアムに行き、俯瞰(ふかん)した方が有益。各国とも大半の選手が欧州クラブに所属するため、試合をチェックして情報を集めることを検討中だ。

 ハリルホジッチ監督は「今回のW杯はかなり戦術的な戦いになる」と対戦国ごとに布陣や戦術を変える方針を示唆し「5月20日にW杯本大会に向けた合宿がスタートするが、そこまでにはできるだけ多くの情報を持ちたい」と話している。2大会ぶりの1次リーグ突破の鍵は対戦国の徹底分析と、緻密な戦術を遂行できるW杯メンバー23人の選定。自宅のあるフランス・リールを拠点に敵味方の情報収集に奔走する。

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2018年3月24日のニュース