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VAR Jリーグでの将来的な導入に原副理事長「情報を収集しながら勉強、検証していくことが大事」

[ 2018年3月22日 17:17 ]

 日本協会とJリーグは22日、今年3月のIFAB(国際サッカー評議会)総会でW杯ロシア大会での導入が正式に決定したビデオ・アシスタント・レフリー(VAR)のメディア説明会を開催し、Jリーグの原博実副理事長(59)はJリーグでの将来的な導入に関し「お金がどれくらいかかるのかも含め、いろんな情報を収集しながら勉強して、検証していくことが大事」と慎重な姿勢を示した。

 一方で、ドイツのブンデスリーガなどが今季から導入したように、各国リーグで導入傾向が進んでいることもあり、世界基準に合わせる重要性を示した上で「準備はしないといけない」との見解も示した。Jリーグでは昨夏にカシマスタジアムで行われた鹿島とセビリア(スペイン)の国際親善マッチで、オフラインでのテストを行っている。

 メディア説明会には、イングランドサッカー協会審判委員長で、初代IFABテクニカル・ディレクターのデビッド・エルレイ氏が“特別講師”として招待され、VARの原則などを説明。JリーグがVARを導入する際の提言として、(1)早急の導入はしない、(2)導入初期段階には問題が噴出することを理解することなどを挙げていた。また同氏は本格導入されるW杯ロシア大会に向けては「しっかりトレーニングされているので問題ない」との見解を示した。

 IFABの報告書によれば過去に世界のトップリーグの972試合で採用され、リプレイ検証された試合は3試合に1回、そのうち正しい判定を下したのは99%の精度を誇っているとの結果を示した。

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2018年3月22日のニュース