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長友、本田の完全復活に太鼓判「切れが違う お世辞抜きに」

[ 2018年3月22日 05:30 ]

競り合う本田(左から2人目)と宇佐美(左から4人目)
Photo By スポニチ

 ベルギー遠征中の日本代表は20日、リエージュ市内で練習を行った。今合宿初のゲーム形式の練習で、DF長友佑都(31=ガラタサライ)がFW本田圭佑(31=パチューカ)とマッチアップ。激しい攻防を繰り広げ、約6カ月ぶりに招集された盟友の完全復活に太鼓判を押した。

 一見すれば哀愁漂うマッチアップも、内容は濃かった。ミニゴール4つを使った9対9のゲーム形式。主力組の左DFに入った長友が、控え組右FWの本田と対峙(たいじ)した。かつてミラノダービーで相まみえた2人の現所属リーグはトルコとメキシコ。“都落ち”の感は否めないが、激しい攻防が不安を吹き飛ばした。

 本田が素早い動きだしで巧みにボールを受ければ、長友は厳しい寄せで対応。ともに所属クラブで定位置を確保しており試合勘を含めた状態は良好だ。長友は約6カ月ぶりに代表復帰した本田について「ACミランで試合に出ていない時と比べると明らかにコンディションが良い。体の切れや裏へ抜け出す動きも違う。お世辞抜きに、そう思いました」と復活に太鼓判を押した。

 本田が日本代表から離れている間も連絡を取り合っていた。長友は1月のガラタサライ移籍を事前に報告。2月に第1子を授かった際には、真っ先に祝福の連絡を受けた。日本代表合宿中の食事は常に同じテーブルに座る間柄。08年北京五輪の惨敗、10年W杯南アフリカ大会の躍進、14年W杯ブラジル大会の挫折…。10年以上も苦楽をともにしており、集大成となるW杯ロシア大会にそろって出場したいとの思いは強い。

 本田は練習内容の説明中に熱を帯びたハリルホジッチ監督に抱きつかれ苦笑い。ゲーム形式では利き足とは逆の右足で精度の超絶低いプレースキックを披露して周囲からいじられるなど、意外な一面も見せた。長友は「圭佑が日本代表に帰ってくると、精神的な部分で単純に落ち着く。ドシッとした選手がいてチームも引き締まる。若手も良い緊張感が持てる」と強調。相乗効果を生む2人の関係が、停滞ムード漂うハリルジャパンの起爆剤になる。

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2018年3月22日のニュース