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代表トリオで完封だ!夢生弾“お膳立て”3戦ぶり鹿島勝利!

[ 2018年3月19日 05:30 ]

明治安田生命J1第4節   鹿島1-0鳥栖 ( 2018年3月18日    ベアスタ )

前半、小野(手前)とボールを奪い合う鹿島・三竿
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 各地で9試合が行われ、鹿島は敵地で鳥栖を1―0で下した。前半14分、日本代表DF植田直通(23)のボール奪取から金崎の決勝ゴールが生まれた。DF昌子、MF三竿健を含めた日本代表トリオが、元コロンビア代表FWイバルボを封じ込め、公式戦3戦ぶりの白星に貢献。ベルギー遠征前最後のリーグ戦で存在をアピールした。

 隙のない守備が、決勝点の起点となった。前半14分、中盤でゴールに背を向けてパスを受ける鳥栖のFWイバルボに、植田はぴたりと体を寄せた。「前を向かせないようにいこう」と考えた直後、イバルボのトラップが大きく浮く。その瞬間を見逃さなかった。「“ここはいけるかな”と思った。落ち着いてうまく味方につながった」。競り合いながら右足で出した浮き球のパスが鈴木から金崎に渡り、先制点につながった。

 日本代表のベルギー遠征前最後のリーグ戦。「J1で身体能力は一番」と昌子が評すように、メンバー入りした植田、昌子、三竿健がそろって警戒していたのが、前回のW杯ブラジル大会にも出場した敵のエースだった。コロンビアはW杯2大会連続で1次リーグは日本と同組。“前哨戦”は激しい火花が散った。空中戦ではまず三竿健が競りにいき、センターバック残り2人がカバー。昌子はトラップ際を狙って奪い植田は時間をつくるようサイドに追い込み、三竿健も競り合いの距離感に工夫を見せて自由にさせなかった。

 決定機は前半24分のシュート1本のみ。後半のパワープレーにも体を張り続けた。「3人でずっと話し合って、ここが崩れなければ大丈夫と話していた。相手の狙いを遮断できた」と三竿健。ベルギー遠征を前に、“仮想コロンビア代表”との激しい肉弾戦に3人で勝利した意味は大きい。終了の笛が鳴ると、植田は力強く拳を握った。しばらく膝に手をついた昌子の額からは、大粒の汗が滴り落ちた。

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