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ギリシャ国際試合禁止も サッカー判定抗議に銃所持

[ 2018年3月15日 22:40 ]

 ギリシャのサッカー1部リーグで、主審の判定を不服としたチームのオーナーが拳銃を携行してピッチに乱入する前代未聞の騒ぎがあった問題で、調査に乗り出した国際サッカー連盟(FIFA)は「受け入れがたい」として、ギリシャの国際試合禁止も視野に処分を検討している。

 問題が起きたのは首位を争うPAOKが本拠地の北部テッサロニキで首都アテネのAEKと対戦した11日の試合。0―0だった終了間際、PAOKの選手がヘディングシュートでゴールネットを揺らしたが、オフサイドとして得点が認められず、怒ったサポーターがピッチになだれ込んだ。

 PAOKのオーナー、ロシア人の実業家サビディス氏は腰のホルスターに銃を入れた状態で猛抗議。PAOKのチーム関係者が「おまえは終わりだ」と主審を脅したともいわれ、判定は覆ってPAOKの得点が認められた。試合は選手たちの続行拒否で打ち切られ、サビディス氏は13日になって謝罪の声明を出した。

 FIFAのフーベル調査団長は14日、アテネで文化・スポーツ副大臣らと面会。ギリシャ側が直ちに対応を取らなければ国際試合への参加禁止もあり得ると警告し「人々がスタジアムに行くのを怖がる事態は容認できない」と訴えた。

 ギリシャ・サッカー連盟は14日、サビディス氏に罰金や最長5年間のスタジアム出入り禁止などの処分を検討していると発表した。近く同氏から事情を聴く予定で、PAOKの2部降格の可能性もあるとしている。

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2018年3月15日のニュース