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メッシ、プロ600号!4度目W杯で悲願代表初タイトルに弾み

[ 2018年3月6日 09:18 ]

リーガ・エスパニョーラ・第27節   バルセロナ1―0Aマドリード ( 2018年3月4日 )

バルセロナの絶対エース、メッシ
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 4年に1度のサッカーの祭典、W杯ロシア大会の主役の一人、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(30)は所属するバルセロナと代表を合わせて公式戦通算600得点を記録。4日、ホームのアトレチコ・マドリード戦で3戦連続となる直接FKゴールを決めた。2位との大一番で今季無敗のチームを1―0の勝利に導き、勝ち点を8差に広げて2季ぶり25回目のリーグ優勝へ大きく前進した。

 バルセロナの絶対エース、メッシが天王山でメモリアル弾を決めた。前半26分、自ら倒されて得た約23メートルのFK。左足インサイドでこすり上げるように蹴ったボールは、5人の壁の上を越えて右隅のネットを揺らした。

 リーグ得点ランク独走の24点目が決勝点。試合後に自身のフェイスブックに「サムアップ、ボール、笑顔」の絵文字3つで喜びを表現した。このゴールがバルセロナで通算539点目。代表での61点と合わせ公式戦通算600得点となった。04年に17歳でプロデビューしてから747試合で大台到達。1試合平均0・80点は宿敵のポルトガル代表C・ロナウド(Rマドリード)の同0・71(898試合638得点)を超える驚異のペースだ。

 100日後に迫ったW杯ロシア大会でも“大本命”。英ブックメーカー・ウィリアムヒルの得点王オッズでC・ロナウドらを抑えて10倍の1番人気だ。過去3大会は通算15試合で5得点と物足りない数字だったが、ロシアで新たな武器となるのが近年一気に増えたFK弾。直接FKでの得点はリーグ3戦連続で、スペイン1部で今季決まった直接FK弾9点のうち、5点をメッシが決めた。

 かつてロナウジーニョ、デコら名手がいたため、メッシがFKで初得点を決めたのはプロ5季目の08年と遅かった。16年に米スポーツ専門局ESPNで「FKは練習をして、ボールの動かし方、狙い所などをキャリアを通じて学んできた」と努力を積み重ねていることを明かした。その結果、クラブ記録の33点(公式戦)のうち、最近3季で半分以上の17点を量産している。

 Aマドリードのシメオネ監督は「メッシがアトレチコのユニホームを着ていたら、1―0で勝っていただろう」とアルゼンチン出身の後輩に脱帽。バルセロナのバルベルデ監督も「世界には、メッシに匹敵する選手はいない」と絶賛した。30歳になっても進化を続ける点取り屋が、自身4度目のW杯で悲願の代表初タイトルに挑む。

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2018年3月6日のニュース