×

浅野&井手口W杯黄信号!ハリル監督「サッカーは残酷なもの」

[ 2018年3月6日 05:30 ]

「前に進んでいかなければならい」とジェスチャーをまじえ記者に語ったハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 100日後に迫った6月14日開幕のW杯ロシア大会に出場する日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)が5日に都内で取材に応じ、アジア予選突破に貢献したFW浅野拓磨(23=シュツットガルト)、MF井手口陽介(21=スペイン2部クルトゥラル・レオネサ)の本大会メンバー入りに“黄信号”をともした。所属クラブで出場機会に恵まれない2人を今月下旬のベルギー遠征に招集しないことを示唆。現状を打破できなければW杯にも連れていかない方針を示した。

 感情には左右されない。ハリルホジッチ監督は「浅野、井手口はW杯出場を決める大きな仕事をしてくれたが、クラブで出場できていない選手をW杯に呼ぶのは難しい。現在の状況では3月(のベルギー遠征)に呼ぶのは難しい。5月中旬までに状況が改善されていれば違ってくるが。サッカーとは残酷なものだ」と語った。

 W杯ロシア大会出場を決めた昨年8月31日のオーストラリア戦で得点するなどアジア最終予選で主力として活躍した浅野、井手口だが、ともに所属クラブで出場機会が激減中だ。浅野は公式戦8試合連続で出番がなく18年に入ってから出場はゼロ。今冬にG大阪からレオネサに移籍した井手口も新天地での先発は1度しかない。

 現在は左足首痛のMF香川(ドルトムント)、左膝痛の吉田(サウサンプトン)、2月2日の試合で脳振とうを起こしたMF原口(ドイツ2部デュッセルドルフ)、左膝痛のFW岡崎(レスター)ら主力に故障者が続出中。指揮官は「35人ぐらいのリストがある。新たな選手が呼ばれる可能性はある。最後まで考えたい」とベルギー遠征で新戦力を招集する可能性も示唆した。

 6日でW杯開幕までちょうど100日。W杯メンバーの提出期限は予備登録35人が5月14日、本登録23人が6月4日。指揮官は「感情に揺れるのではなく競技面のみを考え選択する」と明言した上で、日本語で「ムズカシイ」と言った。目標に掲げるW杯での上位進出に向け、いばらの道が続く。

続きを表示

2018年3月6日のニュース