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“タイのメッシ”札幌チャナティップ 待望J初ゴールに「幸せ」

[ 2018年3月3日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   札幌3―3C大阪 ( 2018年3月2日    金鳥スタ )

 C大阪―札幌 後半、ゴールを決め、三好(右)と抱き合って喜ぶ札幌・チャナティップ
Photo By 共同

 これが“ミシャスタイル”だ。コンサドーレ札幌は2日、敵地・金鳥スタジアムでC大阪と対戦。執念のドローで今季初勝ち点を手にした。後半17分のMFチャナティップ(24)を皮切りに、MF深井一希(22)、DF進藤亮佑(21)がそろってJ1初ゴール。劣勢の後半にペトロヴィッチ監督(60)が推進するポゼッションサッカーが機能し、開幕2戦目の価値あるドローとなった。

 もぎ取った。執念で奪った勝ち点1。一時は2点差をつけられながら、若き3人の“初ゴール”がミシャサッカーを体現した。

 「見せているサッカーは間違いなく良い方向に進んでいると示せたゲーム」。ペトロヴィッチ監督は惜しげもなくそう言った。

 2点を追う後半17分だ。まずはMFチャナティップがMF三好のクロスを頭でJ初ゴールを決めた。「幸せしかない」。開幕戦で広島のFWティーラシンにタイ人J初ゴールを奪われたが、“タイのメッシ”も負けてなかった。

 その7分後には、MF駒井の右クロスにMF深井がこれも頭で同点弾。奇跡の復活を遂げた深井の一撃がイレブンを熱くさせ、勝ち越された同34分にDF進藤がDF福森の右CKに頭で合わせてドローに持ち込んだ。

 開幕戦は敗れはしたが、超攻撃的パスサッカーを披露。前日練習で就任後初のカミナリを落としたペトロヴィッチ監督は「私は中長期で見ている」と平均年齢24・2歳の広島戦とスタメンを変えなかった。後半は相手を運動量で上回り、チャナティップや三好を中心にドリブルを仕掛け、鮮やかなパス回しでC大阪のお株を奪った。

 劣勢の中、攻撃サッカーで3点を奪った。一方で3失点し、進藤は「勝った雰囲気だけど、引き分けだから」と反省も忘れず。開幕から敵地2連戦は1分け1敗。進化を遂げた札幌には清水とのホーム開幕戦(10日)で今季初勝利が見えている。

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2018年3月3日のニュース