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小林悠 ハリル御前ヘッド!代表FW争い国内“2強”譲らず

[ 2018年3月3日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   川崎F1―1湘南 ( 2018年3月2日    等々力 )

<川崎F・湘南>後半11分、ゴールを決める川崎F・小林(中)
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 川崎Fの日本代表FW小林悠(30)がW杯メンバー入りへ向け“アピール弾”を決めた。第2節の3試合が行われ、川崎Fはホームで湘南と対戦。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が視察に訪れた中、小林は後半11分に頭で今季リーグ初得点。同21分に失点して1―1のドローに終わったが、指揮官の評価は上々だった。

 再来日したばかりの代表指揮官が視察に訪れたホーム開幕戦。右MFで先発した小林は後半11分、家長の左足クロスに鋭く反応。斜めの動きでニアに走り込み、相手DFとGKより先に頭で触りネットを揺らした。「昭くん(家長)が良いボールをくれたのでGKとDFより先に触るだけだった」。昨季MVP&得点王の武器が凝縮された今季リーグ1号弾だった。

 昨季は1トップとして23得点と量産したが、今季は一昨年までの主戦場の右MFでプレー。小林は「もちろん1トップの方がチャンスは多いかもしれない」と言う一方で、右MFは「プロに入って磨いてきた部分」というダイアゴナル(斜め)の動きが発揮されるポジションだ。この日も右サイドから中央に切り込み何度も好機をつくった。

 国内組のみの日本代表で臨んだ昨年末のE―1選手権(旧東アジア杯)では1トップでプレー。中国戦で待望の代表初ゴールを含む2得点を決めた。日本代表では右MFでの起用が多かったが、2つのポジションをこなせることはアピールにつながる。この日もハリルホジッチ監督は「良いプレーをした。フィジカルが良くなったと感じている」とその成長に目を細めた。

 チームは後半21分に失点を喫し、試合はドローで終了。小林は「勝ちたかった」と悔しがったが、昨季から続くチームのリーグ不敗記録はJ1史上3位で、クラブ新となる17に伸ばした。「負けないことも大事」。小林は目標のW杯メンバー入りへ向け、チームで着実にアピールを続ける。

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2018年3月3日のニュース