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岩本輝雄氏が注目 開幕戦勝利の仙台は世界最先端のサッカー

[ 2018年2月26日 18:00 ]

J1仙台の渡辺監督
Photo By スポニチ

 25年目を迎えたJリーグが先週ついに開幕しました。J1もJ2も各地で熱戦が繰り広げられましたが、私はJ1の優勝候補に挙げている柏と古巣である仙台が対戦するユアテックスタジアム仙台へ。結果から先にお伝えすると仙台が1―0で勝ったのですが、仙台は世界最先端のサッカーをしていて面白いシーズンになるのではないかと感じました。

 仙台は渡辺晋監督(44)が就任して5年目。宮崎キャンプに行って広島との練習試合も見て来きましたが、監督のやりたいことが浸透して今年はいい感じだなと率直に思いました。昨季までのダブルボランチを1ボランチ、いわゆるアンカーに変更。チェルシーやマンチェスターCが採用している世界最先端の3―1―4―2システムに変えて、中盤をつくって両翼のウイングバックを生かすサッカーです。

 守備をする時にはウイングバックが下がって5―3―2で守る。上下動の激しいウイングバックの2人は大変ですが、2人とも若いので問題ありません。柏との開幕戦では新システムが機能し、前半から互角に戦って後半8分に先制するとコンパクトにパスを回して勝利をものにしました。欲を言えば2点目が取れるようになるともっといいと思います。

 1学年下の渡辺監督とは現役時代に仙台で3年間ともにプレーしましたが、当時から物静かで冷静な人柄。クレバーに守るセンターバックでした。そのクレバーさは監督になっても変わらないと思います。昨季まで2年連続12位の仙台ですが、渡辺監督が掲げている「ベスト5に入る」という今季の目標は十分に実現の可能性があると私は感じます。世界最先端のサッカー。今季は是非ベガルタ仙台にも注目してください。(岩本輝雄=元日本代表MF)

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2018年2月26日のニュース