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川崎Fは超快幕!3発口火“憲GO弾”で鉄壁守備の磐田粉砕

[ 2018年2月26日 05:30 ]

明治安田生命J1第1節   川崎F3―0磐田 ( 2018年2月25日    エコパ )

前半24分、ヘディングでゴールを決め新しいパフォーマンスを披露する川崎F・MF中村(右)
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 明治安田生命J1リーグ第1節最終日は4試合が行われ、昨年リーグ王者の川崎Fは敵地で磐田を3―0で撃破した。ケガから2試合ぶりに復帰したMF中村憲剛(37)が前半24分に頭で決めた先制弾を皮切りに1得点2アシストの活躍。今季公式戦の連敗を3でストップし、リーグ連覇へ向けて快勝発進した。仙台はホームでの柏戦で20年東京五輪世代のDF板倉滉(21)がプロ初ゴールを決め、1―0で勝利を収めた。

 川崎Fは連覇へ向け“らしさ”が戻った。口火を切ったのは中村だ。前半24分。「目が合った」とDFの裏に走り込む。エドゥアルド・ネットの縦パスを「5〜6年ぶり?自分でもびっくりした」という久々のヘディングシュート。今季公式戦4戦目にして初めて先制点を奪った。

 かつてDFラインぎりぎりで抜け出し、頭でゴールを量産したイタリア代表FWを引き合いに出し「インザーギって感じかな」と胸を張った背番号14が悪い流れを断ち切ると、守備陣もGK鄭成龍(チョンソンリョン)中心に完封。公式戦の連敗を3で止め、鬼木監督は「選手もホッとした表情だった」と振り返った。

 この日は大卒2年目の知念が1トップでプロ初先発した。中村が試合後に「磐田はDFラインを高めに設定しているので、とにかく裏に抜ける」と意図を説明。知念も抜てきに応えた。身体能力の高さを生かしたポストプレーはもちろん、昨年マンツーマンの“鬼木塾”で培った鋭い飛び出しで、相手のDF陣を後ろに下げることに成功。今季、停滞気味だった攻撃陣に新たなリズムを加えた。前半45分の3点目も、知念が体を張って抜け出してもらったファウルから生まれた。中村も「良い働きをしてくれたと思う」と知念を称賛した。

 先手を取ったことでリズムを掌握。「相手がボールを取りにくるので、ボール回しの質も違ってくる」と、細かいパス交換で相手を崩す川崎Fらしさが復活した。若手もベテランも役割をこなし、「一丸となってしっかり勝ち切れた」と中村。周囲の心配を吹き飛ばす快勝で、リーグ連覇へ最高のスタートを切った。

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