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【加茂周 視点】C大阪 役者そろい完成度高まった、川崎Fはこれから

[ 2018年2月11日 09:41 ]

富士ゼロックス・スーパー杯   C大阪3―2川崎F ( 2018年2月10日    埼玉スタジアム )

<富士ゼロックス杯 川崎・C大阪>ゼロックス杯を制してカップを掲げる山村、丸橋、柿谷、水沼、山口蛍、清武、杉本、松田(前列左から)山下、ヤン ドンヒョン、丹野、ヨニッチ、田中、キム・ジンヒョン、福満、秋山、高木(後列左から)
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 C大阪は選手がそろい、川崎F、浦和、鹿島とともに優勝争いに加わるだろう。先制点はボランチの山口が決めたが、足の振りがコンパクトで速く、パンチ力のあるシュートだった。

 攻守の軸になっているが、逆に山口に頼る比重が高くなりすぎて、欠場したときにチームのリズムが崩れないか気になるほど。全体的にも中盤の守備力が上がり、コンパクトで組織的に素早くボールを奪えるようになった。攻撃面でも杉本、柿谷、清武ら得点を決められる選手が多く、流れるようなパスワークから点も取っていた。尹晶煥(ユンジョンファン)監督の戦術もよく浸透しており、チームとしての完成度も上がってきた。

 川崎Fはまだ仕上がっていない感じで、これからだろう。選手層が厚くなったが、ボールをきちんとつないでいたものの、次の手がなかなか見えなかった。これはもう少し時間がかかる。途中出場で点を決めた大久保も嗅覚が素晴らしい半面、消えている時間が長く、フィットするにはもう少しかかりそうだ。(元日本代表監督)

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2018年2月11日のニュース